灯油宅配業者から提案するオイルタンク内部洗浄
※この記事は2022年5月9日公開しましたが、校正し直し2023年6月9日に再公開しました。
最適なオイルタンク洗浄時期は
オイルタンクの洗浄は、季節をとわず行うことが可能です。しかしながら、灯油宅配業者の皆様が繁忙期と言われる11月から3月ぐらいまでは灯油配達業務に専念されてますので、実際に洗浄作業をご提案する時期としては、4月から10月くらいのシーズンオフの時期にご提案することをオススメいたします。
オイルタンクの洗浄が必要な理由
オイルタンクの内部は図1の通りです。シーズンオフの間、外気温の上昇や直射日光の照射などにより、オイルタンク内では結露が発生しています。その水滴が溜まることで、オイルタンクの内側にサビが発生しています。吹き上げる風などでホコリや砂が給油口から入り込む場合もあります。この結露水やサビ、そして砂埃の蓄積量が一定を超えると、灯油用被覆銅管等の送油管を通じて石油燃焼機器に流れ込み故障につながります。ですから、そうなる前に「オイルタンク」の洗浄が必要なのです。
オイルストレーナ―は情報の宝庫
オイルタンク内部の汚れ具合は、懐中電灯で覗き込めば見えますが蓄積している鉄さびヘドロの量は分かりません。でも、オイルストレーナー内部のオイルストレーナ―用フィルターを見れば一目瞭然。オイルストレーナ―用フィルターの汚れは、オイルタンク内の汚れそのものであり洗浄提案のサインです。また、オイルストレーナ用カップに水が溜まっている場合は、オイルタンクの底に溜まった結露水がオーバーフローしてしまったサインです。万が一、結露水が燃焼機器に流れ込んでしまうと故障の原因になりかねません。
オイルタンク内洗浄にオススメ!「オイルタンク洗浄機(品番:CSA-102K)」
品番 | ポンプ能力 | 全揚程 | 消費電力 | コード長 | 重量 |
CSA-102K | 50L/min | 9m | AC-100V/2A | 3m | 本体32㎏/ホース類6㎏ |
「オイルタンク洗浄機(品番:CSA-102K)」は、不純物分離装置にサンダイヤ社が1966年から自動車や船舶、発電所に提供し続けている独特構造を持つスパレスターを搭載する油タンク洗浄機です。洗浄工程の第1段階で油タンクの底に溜まった汚泥水からスパレスターが生み出す旋回気流による遠心力を利用して150ミクロンより大きい不純物を分離してしまうので、従来のフィルター式と比較して断然作業がスムーズに行える点が特長です。
加えて多くのお客様からご評価いただくのは、搬入性を向上させる取っ手付き収納ケースです。一見するとシンプルな収納ケースに見えますが、ケースを逆さまにして本体ユニットを乗せることでスタンド兼排水トレーとして利用できますので、運搬性に加えて作業性も向上します。
3段階のカスケード方式で不純物を除去
「オイルタンク洗浄機(品番:CSA-102K)」は、不純物の粒子の大きさに合わせた3種類の除去装置をカスケード式に配置することでフィルター詰まりによる作業中断時間を極限まで減らしています。
- スパレスターでドレン水や大粒粒子異物をドレンポットに回収
スパレスターで油から分離したドレン水や大粒粒子異物はドレンポットに落ちる仕組みですので、ドレンポットが満水になったら循環ポンプを停止して排水バルブを開け、ドレンポット内のドレン水をトレーに排水します。排水を終えたらバルブを閉じてポンプを再運転します。 - オイルストレーナーフィルターで中粒子異物(150ミクロン以上)を捕集
ストレーナーカップにドレン水が溜まってきたら、循環ポンプを停止し排水バルブを開放してトレーに排水します。排水を終えたらバルブを閉じて循環ポンプを再運転します。 - ラインフィルターで小粒子異物(105ミクロン以上)を捕集
まとめ
本体重量32kgと軽量・小型で、取っ手付き専用ケースで持ち運びやすく、狭いスペースに設置されているオイルタンクの内部洗浄に向く「オイルタンク洗浄機(品番:CSA-102K)」。不純物の大きさに合わせた3種類の除去装置を採用することで、フィルター詰まりによる作業中断時間を極限まで減らした高効率モデルです。特に大粒の不純物を対象とする除去装置に独自のスパレスターを採用して高速分離する点が秀逸といえます。付属の専用ケースは、逆さまにしてスタンド兼排水トレーとして使えます。
星孝幸
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