二段架台の下段の室外機を汚れや凍結から守る【ドレンパン】

給湯や暖房にもヒートポンプが普及した今、二段架台の需要が急増しています。ほぼ毎日、長時間運転が続くエコキュートや寒冷地エアコンの室外機を二段架台の上段に設置した現場では、ドレン水が下段の室外機に垂れ流されて雨だれ以上に汚れるばかりか、寒冷地においては凍結による故障リスクも高まります。本稿では、下段の室外機を汚れや凍結から守る「ドレンパン」をご提案いたします。

※2020年10月15日に公開した記事ですが、一部修正して2023年1月11日に再度公開いたしました。

「カチッ」と引掛ければ下段の室外機が守れるドレンパン

エコキュートは、湯沸運転時に空気熱交換器が冷たくなるため室外機から結露水が発生します。寒冷地エアコンでは、暖房運転時に室外機についた霜を溶かす 霜取り運転を行うため、霜が溶けた水が室外機から流れ出ます。これらのドレン水は、室外機の排水口からドレンホースで導けるのですが、寒冷地ではドレンホース内で凍結したドレン水が室外機を破損させるため禁止されています。よって、二段架台の上段にある室外機のドレン水は垂れ流しせざるを得ません。

前面配水タイプの「室外ユニット用ドレンパン」

ヒートポンプユニットのドレン排水口の位置はメーカーによって異なりますが、室外ユニット用ドレンパンは全面で受けて前方に流すため、排水口位置を問いません。ただし、この製品は、エコキュート用キャッチャーシリーズルームエアコン用キャッチャーシリーズの二段架台専用品です。なお、前面排水タイプは本州全域でご使用いただけます。極寒地、豪雪地においてはドレンパン本体に氷が溜まってしまう場合がありますので、ドレン水を凍結させずに排水できる「ヒーター付き集中ドレンパン」もお取り寄せ可能です。

ルームエアコンとエコキュート用の「室外ユニット用ドレンパン」

「室外ユニット用ドレンパン」は1枚から当日出荷!

上段に設置した室外機のドレン水が下段の室外機に直接流れ落ちないようにする前面排水タイプの「室外ユニット用ドレンパン」は、エアコンやエコキュートのように長時間運転する機器に効果的です。例えば、一般的な家庭用エアコンであれば、「二段置用架台(品番:C-WG)」「室外ユニット用ドレンパン(品番:CE-DP)」をお使いください。エコキュートの場合は、室外機の幅寸法が長いため「二段置用架台(品番:C-WZJ-L2)」「室外ユニット用ドレンパン(品番:CE-DP-L)」が適合します。

品 番 奥 行 適合架台
CE-DP 720mm 377mm C-NZJ-2C-WG
CE-DP-L 820mm 417mm C-WZJ-L2C-WG-LC-WJ-LH2C-WZJ-LH
CE-DP-LL 886mm 417mm C-WZJ-LLC-WJ-LL

パッケージエアコン用の「ドレンパン(業務用)」

ドレンパン(業務用)は1セットから翌日出荷!

全メーカーのパッケージエアコンに対応するPCキャッチャーにも「ドレンパン(業務用)」をご用意しております。ちなみにPCキャッチャーは3馬力~5馬力なら品番30台、6馬力~8馬力なら品番60台と覚えていただけると仕事がもっとスムーズになります。

品 番 奥 行 適合架台
PE-DP30-2 941mm 498mm PC-NJ33PC-NJ35PC-NJ38PC-NJ310PC-NJ30WPC-NJ30WL
PE-DP60 1,142mm 471mm PC-NJ63PC-NJ65PC-NJ68PC-NJ610PC-NJ60WPC-NJ60WHPC-NJ100W

取り付けはカンタン3ステップ

下段の室外機の天面と上段の架台横フレームまでの距離が50mm以上(ドレンパン業務用は95mm以上)あるか確認してください。なお、室外機が大きく上段の横フレームぎりぎりの場合には取付できませんのでご注意ください。

確認できたら以下の手順で作業します。

  1. 手前のフレームの下から奥にドレンパンを挿入
  2. 奥のフレームに引っ掛ける
  3. 手前の脚に付属のボルトで固定する

このカンタン3ステップでドレンパンの取付は完了です。

1つ注意しなければならないのは、ドレンパンの向きです。必ず室外機の正面に水が落ちるように取付けてください。逆向きに取付けてしまうと室外機の空気吸入側が凍結し熱交換不良を引き起こしてしまい故障の原因になってしまいます。また、後付けの場合も、同様に引っ掛けてボルトで固定するだけのカンタン施工です。定期の検針や修理、メンテナンスの際に、下段の室外機に水が垂れていることがあればドレンパンの取付を提案しましょう。

集中排水タイプの「集中ドレンパン(業務用)」

集中ドレンパン業務用(品番: PE-SDP30)は1台から翌日出荷!

「集中ドレンパン業務用(品番:PE-SDP30)」は、都市部や商業施設など人目に付く室外機のドレン水を垂れ流さずに集中排水する目的で開発された商品です。付属のドレンソケットを取付けてから、「ネオドレンパイプ(ND-25)」を接着して目的の排水箇所まで誘引します。

※極寒地、豪雪地向けに「ヒーター付き集中ドレンパン」もお取り寄せ可能です。

品 番 奥 行 適合架台
PE-SDP30 947mm 490mm PC-NJ33PC-NJ35PC-NJ38

PC-NJ310PC-NJ30WPC-NJ30WL

PC-NJ33

PE-SDP60 1,147mm 510mm PC-NJ63PC-NJ65PC-NJ68PC-NJ610

PC-NJ60WPC-NJ60WHPC-NJ100W

集中ドレンパンはトリツケベースを外して施工するのがポイント

 

取付ける際は、下段の室外機の天面と架台のフレームまでの距離が31mm以上あるか確認してください。さらに、室外機の足幅寸法が400~715mm以内であることを確認したら作業開始です。

  1. 架台のトリツケベースをつける前に、集中ドレンパン(業務用)をはめ込む。
  2. 付属のドレンソケットをはめ込む。
  3. 2のドレンソケットにドレンパイプ(25サイズ)塩ビ用接着剤で接着する

付属のドレンソケットには必ずドレンパイプを接続してください。ドレンソケットのままにしておくと下段の室外機にドレン水が垂れ流しになってしまいます。

まとめ

二段置用架台は、スペースの有効活用に最適です。しかし、二段架台にすることで上段のドレン水が下段の室外機に直接流れ落ちることになります。よって、運転時間が長いエコキュートや寒冷地エアコンの室外機を設置する場合は、凍結による破損事故を考慮し「ドレンパン」を使用して適切なドレン水対策を講じたいものです。

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