断熱材の接続部から隙間を無くし結露を防ぐ。リニューアルした【保温材接続テープ】

冷媒配管給水給湯配管、そして冷温水配管に被覆されているポリエチレン発泡の断熱材は、経年変化で長さ方向に縮みます。例えば、断熱材の接続部をビニルテープで処理した場合、数年後には断熱材の間にすき間が生まれ結露が繰り返され配管の劣化を促進する恐れが高まります。本稿では、断熱材のエンボス形状に食い込み熱収縮によるテープのずれが発生しない「保温材接続用テープ(JTA-100-I)」をご紹介いたします。

※2020年3月10日に公開した記事ですが、校正し直し2023年3月9日に再公開しました。

断熱材のエンボス凸凹に食い込んで密着するテープ

すき間ができないよう突き合わせた断熱材の接続部が、テープの中央になるように巻き付けてください。テープ端部は長さ10㎜以上重ねるのがポイントです。その後、テープの上から手でしっかり押さえて断熱材表面のエンボス凸凹に馴染ませるとテープが凹部に食い込んで密着します。

リニューアルしたモデルは「ジョイントタフ」と呼んでください!

「保温材接続テープ(品番:JTA-100-I)」は1巻から当日出荷します。

品番 全長 基準価格
JTA-100-I 100mm 10m ¥4,170

冷媒配管給水給湯配管、そして冷温水配管の主流になりつつあるPE発泡の断熱材の多くは、エンボス加工が施されたシートが貼られています。そのため、表面が凸凹していてテープ馴染みが悪いという課題がありました。この「保温材接続用テープ(JTA-100/IV)」は、一般的なテープと異なり凸部に貼るというより、凹部に食い込むことを意識した仕様になっています。そのうえで、水分を吸って縮もうとする断熱材の力に負けないよう、テープ中央部をポリエステル糸で補強してあります。メーカーによると、最も太い銅管サイズφ38.10に20mm厚の断熱材を被覆した冷媒配管でも、熱収縮によるテープのずれが発生しないという試験データがあります。

使用方法

  1. 表面のゴミやホコリを取り除いて断熱材同士をすき間ができないよう突き合わせてください。
  2. 断熱材の接続部がテープの中央になるよう巻き付けてください。
  3. 10mm以上テープが重なるように巻き付け、断熱材のエンボスにテープが食い込むよう手でしっかり押さえてなじませてください。なじませ方が不十分な状態だと接続強度が発揮できません。

テープ必要長さ目安

剥離紙に6.35~53.98の銅管サイズ毎の必要長さが印字され無駄なく使用できます。※目安ですので使用の際は現物合わせにてお願いします。

銅管サイズ 6.35 9.52 12.7 15.88 19.05 22.22
断熱材10mm 98mm 108mm 120mm 130mm 140mm 150mm
断熱材20mm 160mm 170mm 180mm 190mm 205mm 210mm

まとめ

冷媒配管給水給湯配管、そして冷温水配管に被覆されているポリエチレン発泡の断熱材は、熱収縮を繰り返しながら長さ方向に縮みます。そのため、断熱材の接続部をビニルテープで処理した場合、数年後には断熱材の間にすき間が生まれ結露水による配管トラブルが発生するリスクが高まります。その点、断熱材のエンボス凸凹にぴったり馴染み、引張強度も高い「保温材接続用テープ(JTA-100-I)」なら、熱収縮によるテープのずれが発生しません。特に冷媒配管は、断熱材の接続部にすき間が生まれると結露水によって銅管にピンホールが発生する恐れがあるので有効といえます。

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室橋尚哉

1989年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。分類は空調換気を担当。1963年生まれ。
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