FF式ストーブの困った!設置できない!を解決する【厚壁用ウォールトップ】
厚壁や廊下渡しでも設置可能にする
FF式ストーブの標準給排気トップは、概ね300mm程度の壁厚まで対応できます。ログハウスでもない限り、寒冷地の住宅でも必要十分。とはいえ、これが既築住宅への追加設置となると話は別。本体から屋外まで給排気筒を接続する方式なので、オフシーズンでも邪魔にならない、かつ、給排気トップが落雪や積雪の影響を受けない設置場所を見つけなければならないのです。そのため、外壁部の壁際に本体設置場所がない現場では、内壁部の壁際に設置した本体から積雪+落雪より高い位置まで給排気筒を立ち上げ、外壁部の壁の外まで給排気トップを廊下渡しで設置しなければならないのです。
壁厚300~420mmまで対応する【厚壁用ウォールトップ】
品番 | 呼び径(φ) | 標準壁厚(mm) | 基準価格 |
FFW35 | 35 | 300~420 | ¥7,920 |
FFW41 | 41 | ¥7,920 | |
FFW50 | 50 | ¥7,920 |
厚壁用ウォールトップは、屋外側に脱着できるスペーサーを設けており、スペーサー付き(標準)の場合、300~420mmの壁厚に対応し、スペーサーを外すと330~450mmの壁厚に対応します。施工方法は、室内側をスリーブに差込み、フランジをスリーブに固定します。屋外側をスリーブ内で室内側に挿入し、壁厚ピッタリになるようねじ込みます。
廊下渡しなどで420mm以上の壁厚に対応する【延長アダプタ】
品番 | 呼び径(φ) | 全長(mm) | 基準価格 |
FFW35AD | 35 | 290 | ¥3,630 |
FFW41AD | 41 | ¥3,630 | |
FFW50AD | 50 | ¥3,630 |
延長アダプタは厚壁用ウォールトップでは対応できない廊下渡しなどの場合に使用します。厚壁用ウォールトップの中間にねじ込むことでスペーサー付きの場合、420~700mm、スペーサーなしの場合450~730mmに延長できます。それでも不足する場合は、延長アダプタを2本、3本と追加してください。
壁貫通処理にスリーブセット
品番 | スリーブ内径 | 締付範囲 | 対応厚壁用ウォールトップ | 基準価格 |
SJ15 | φ60 | 80~200mm | FFW35 | ¥2,700 |
SJ20 | φ74 | FFW41/FFW50 | ¥2,880 |
壁貫通処理に便利なスリーブセットです。厚壁用ウォールトップと同じ位置にビス穴がある為、施工が簡単です。※屋外側にビス穴はありません。FFストーブを取り外した場合の化粧カバーとしても使用でき、穴をふさぐ樹脂製のキャップ付きです。
200mm以上の厚壁に対応するスリーブアダプタ
品番 | 締付範囲(mm) | 適合スリーブセット | 基準価格 |
SA15N | 275~355 | SJ15 | ¥1,290 |
SA20N | 280~365 | SJ20 | ¥1,290 |
スリーブセットの締付範囲を延長するアダプタです。スリーブセットの中間にねじ込むことでSJ15の場合は275~355mmに、SJ20の場合は280~365mmに延長できます。それでも不足する場合は、延長アダプタを2本・3本と追加してください。
まとめ
厚壁用ウォールトップ(FFW35/FFW41/FFW50)は今まで設置を諦めていた300mm以上の厚壁にも設置を可能にします。延長アダプタ(FFW35AD/FFW41AD/FFW50AD)を使用すればさらに設置場所が広がります。なお、壁貫通処理にはスリーブセット(SJ15/SJ20)とスリーブアダプタ(SA15N/SA20N)をご使用ください。
室橋尚哉
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