4つの設置パターンから選ぶ【エネファーム用連絡配管部材】
※この記事は2021年8月19日に公開した記事ですが、修正を加え2023年6月29日に再度公開しました。
一体型・別置型/隣接設置・分離設置で選べる
燃料電池ユニットで発電を行う際に発生する熱を利用して沸かしたお湯を貯湯ユニットに貯めるエネファームは、燃料電池ユニットから貯湯ユニットへお湯を搬送する際に、専用の「連絡配管セット」を使用します。汎用の部材を組み合わせて使用することも不可能ではないですが、専用品を使った方がずっとラクで確実です。
エネファームの年式で仕様が異なる
2009年に発売されたエネファームは、改良を重ね進化し続けています。それに伴い各パーツの配置や接続方法の見直しが図られ仕様が変わっています。例えば、2023年機と2019年機では、燃料電池ユニットと貯湯ユニットを接続する連絡配管の両端の接続方式が大きく違います。エネファームを設置する際には、エネファームの年式にあった「連絡配管セット」をご用意ください。
2023年機と2021年機用リンセツパック変更点
2021年機から2023年機では、以下の点が変更となっています。
品名 | 21年機 | 23年機 | 変更点 |
リンセツパックFE | リンセツパックIE7 | ||
賦型PEX管 | 10A架橋ポリエチレン管 683㎜ | 10A架橋ポリエチレン管 733㎜ | 長さ+50㎜変更 ※形状変更無し |
10㎜厚保温材(赤/青) CCH継手 | 10㎜厚保温材(赤/青) CCH継手 | ||
通信線 | VCTF 0.75㎟×3C 2.1m | VCTF 0.75㎟×3C 2.4m | 長さ+0.3m変更 ※形状変更無し |
電源線 | VCT 0.75㎟×3C 1.9m | VCT 0.75㎟×3C 2.1m | 長さ+0.2m変更 端子格変更無し |
※絶縁被覆剥き寸法は両端共に80㎜ | |||
CCHクリップ | 4個同梱 | 4個同梱 | 変更無し |
4つの設置パターンとエネファームの年式が選定基準
エネファームは大きく分けて4つの設置パターンがあります。さらに前述の通り本体の年式に合わせて「連絡配管セット」が異なるため少し複雑です。
一体型設置
株式会社ガスター製のバックアップ熱源機が内蔵されている貯湯ユニットと燃料電池ユニットを繋ぐだけの最もオーソドックスな一体型の設置パターンに用いるのが「リンセツパックIE7+」という連絡配管セットです。本体の年式を確認して選定してください。
品 番 | 年式 | 使用箇所 | 基準価格 |
ENE-PEX-IE7 | 2023年機 | 貯湯ユニット⇔燃料電池 | ¥16,200 |
分離型設置(貯湯ユニットと燃料電池の2分割)
株式会社ガスター製のバックアップ熱源機が内蔵されている貯湯ユニットを燃料電池ユニットから離れたところに設置する分離型設置。この設置パターンに用いるのが「ブンリパック」という連絡配管セットです。
品番 | 年式 | 使用箇所 | 配管長 | 基準価格 |
ENE-PEX3ME | 2021年機 | 貯湯ユニット⇔燃料電池 | 3.2m | ¥23,400 |
ENE-PEX6ME | 6.2m | ¥32,500 | ||
ENE-PEX8ME | 8.2m | ¥38,600 |
分離型設置(バックアップ熱源機のみ分離)
2017年機の寒冷地用エネファームに多く見られたのが、バックアップ熱源機のみ分離する分離型設置。株式会社ガスター製のバックアップ熱源機を外付けにして、貯湯ユニットと燃料電池は一体型設置するので、BBパックとリンセツパックという2種類の連絡配管セットを使用します。なお、バックアップ熱源機と貯湯ユニットを繋ぐBBパックは、どの年度のタイプでも使用できるので年式は問いません。
BBパック
品番 | 年式 | 使用箇所 | 配管長 | 基準価格 |
ENE-UBB3MD | 問わず | バックアップ熱源機⇔貯湯ユニット | 3.2m | ¥14,700 |
ENE-UBB6MD | 6.2m | ¥14,900 | ||
ENE-UBB8MD | 8.2m | ¥19,900 |
リンセツパック
品番 | 年式 | 使用箇所 | 基準価格 |
ENE-PEX-G-B | 2019年機 | 貯湯ユニット⇔燃料電池 | ¥15,600 |
分離型設置(完全分離)
株式会社ガスター製のバックアップ熱源機、貯湯ユニット、そして燃料電池。エネファームを構成するすべてのユニットが分離している場合は、「BBパック」と「ブンリパック」、「ブンリパック部材」といった連絡配管セットを使用します。
BBパック
品番 | 年式 | 使用箇所 | 配管長 | 基準価格 |
ENE-UBB3MD | 問わず |
バックアップ熱源機⇔貯湯ユニット |
3.2m | ¥14,700 |
ENE-UBB6MD | 6.2m | ¥14,900 | ||
ENE-UBB8MD | 8.2m | ¥19,900 |
ブンリパック
品番 | 年式 | 使用箇所 | 配管長さ | 基準価格 |
ENE-PEX3ME | 2021年機 | 貯湯ユニット⇔燃料電池 | 3.2m | ¥23,400 |
ENE-PEX6ME | 6.2m | ¥32,500 | ||
ENE-PEX8ME | 8.2m | ¥38,600 |
ブンリパック部材
品番 | 年式 | 使用箇所 | 基準価格 |
ENE-PEX-I-ME | 2021年機 | 貯湯ユニット | ¥7,430 |
まとめ
家庭からのCO2排出削減に貢献するエネファーム。寒冷地以外では今後も採用が増えることが見込まれます。エネファームの設置には、専用の「連絡配管セット」が必要です。設置パターンと取り付けるエネファームの年式という2つのポイントを押さえれば選定はカンタンです。ベストパーツオンラインでは、ラインナップのすべてを在庫し受注当日に出荷しております。是非、エネファーム設置の際にはご用命ください。
佐々木 克仁
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