リフォーム現場で、水栓やガス栓を取り外した際に、配管が折れてネジ部分だけが壁の中に残ってしまった経験はありませんか？特にアングル止水栓などが錆びていると、途中でネジが折れることがあります。こうなると、一般的な工具では取り出すのが非常に困難です。最悪の場合、壁を壊して配管を交換することになり、追加費用やトラブルの原因になります。本稿では、配管を含むリフォーム作業に有効な『内径レンチ』をご紹介していきます。

折れたねじがラクラク抜ける必携工具

キッチン・バス・トイレの交換時、アングル止水栓等が錆びてねじ部分が途中で折れ、壁の配管にねじ部分が残ってしまい泣く泣く壁を壊したことはありませんか？壁を壊すと思った以上に費用がかかり、お施主様から補償して欲しいなど多く問題が起こる事があります。『内径レンチ』を持っていれば、そんな問題に遭遇することなく安心して作業することが可能です。

緊急用工具の中でも使用頻度が高い『内径レンチ』

あって良かったを実現した2サイズ兼用モデル『内径レンチ（品番：IPW-1520）』

『内径レンチ（商品コード：IPW-1520）』は1丁で2サイズの配管に対応しており『内径レンチ』の特長をそのまま活かした15A、20Aに対応する多機能タイプです。1丁で何役もこなせるのであらゆるシーンに対応し、いざという時にもこ れ1丁で安心です。先端リーマー無しのコンパクト設計でエルボへの挿入もカンタンです。

商品コード	管呼寸法	全長×対辺	質量
IPW-1520	15A×20A	106×21mm	220ｇ

あると便利！25A専用の「内径レンチ（品番：IPW-25）」

『内径レンチ（商品コード：IPW-25）』は一般住宅だけを施工されている場合は使用する機会は少ないと思います。しかし非住宅など配管径が大きいコインランドリー、工場、宿泊施設施、スポーツ施設等の現場などを施工する機会の多い方にはとても便利です。

商品コード	管呼寸法	全長×対辺	質量
IPW-25	25A	107×27mm	460ｇ

内径レンチの使用方法

折れ残った配管ネジ部を内側から強力ロックし、『内径レンチ』だけでカンタンに取り出せます。

1. 折れて残った配管内を清掃する
   • 管内部を『内径レンチ』先端のリーマで錆やゴミを取り除いてください。リーマの刃は内径レンチを左に回して使います。
2. 内径レンチを折れて残った配管にセットする
   • 配管内に錆が多く固着し『内径レンチ』が入り難い場合は、管に損傷を与えないように内径レンチの端面をプラスチックハンマーなどで軽く叩くと入りやすくなります。
3. 配管内で内径レンチを回す
   • 『内径レンチ』が管内面にかみ込むまで、時計の反対周りに手で回す。
   • かみ込んだら、モンキーレンチやラチェットレンチなどで六角部をくわえて回します。
4. 抜き取られた管と内径レンチを取り出す
   • 抜き取った管をパイプレンチでくわえ、『内径レンチ』を時計回りに回して緩めて下さい。内径レンチ本体の六角部をレンチ等ではさんで回すと外れやすくなります。

まとめ

既存の壁付け混合水栓や単水栓、ガス栓等の配管ねじ部が腐食していた場合、ねじ部が折れて配管内に残ってしまうことがあります。そんな時はＭＣＣの『内径レンチ』を使って折れた配管を取り除いてください。「内径レンチ（商品コード：IPW-1520）」は15Aと20Aの2サイズに対応し、狭いエルボ部分でも使いやすいコンパクト設計が特長です。また、「内径レンチ（商品コード：IPW-25）」は25A専用で、コインランドリーや工場などの大型配管が多い現場で活躍します。使い方はカンタンで折れて残った配管に内径レンチを深く挿入後、本体を回すだけです。これらの工具を使用すれば、壁を壊すことなく簡単に折れた配管ネジを取り除けます。

※この記事は2020年4月17日に公開した記事ですが、内容を一部変更し2025年1月16日に再公開しました。