なめたネジを外す方法をご紹介します

『なめたネジはずしビット』ならドライバで回せないネジも外せます

リフォーム現場など、長年設置されている機器の取り付けに使用されているネジはサビなどで固着してしまいます。そんなネジを電動ドライバーで外そうとした際になめてしまった…といったことは多くの方が経験されているかと思います。どうしてもドライバーでは回せない場合にネジザウルスでつかんで回す、ワニドラで叩いて回すといった方法があります。本稿では全く別のアプローチ方法、ネジに下穴をあけて回す「なめたネジはずしビット」を使用する方法をご紹介します。

ネジが完全になめていても大丈夫!

ネジザウルスはネジをつかんで回す特性上サラタイプのネジには使用しにくく、ワニドラはハンマーで叩く必要があるためハンマーを持ち歩かなくてはいけません。それに対し「なめたネジはずしビット」は現場で使用する電動ドライバーをそのまま使用することができるため、工具箱に1セット入れておくだけで厄介なネジに遭遇しても慌てることがありません。

インパクトでもドリルでも!電動ドライバーで外せる

前述の通り「なめたネジはずしビット」は電動ドライバーで使用できます。インパクトドライバーでもドライバードリルでも使用できるため、普段使用しているドライバをそのまま使えるのはうれしいポイントです。しかしネジザウルスやワニドラと同様、焼き入れネジには使用できない点には注意が必要です。焼き入れネジの判別方法もワニドラの記事で紹介していますので、ぜひご確認ください。

ANEX なめたネジはずしビット(品番:ANH-S3)

なめたネジはずしビットのセット写真

図1 「なめたネジはずしビット(品番:ANH-S3)」のセット写真

品番 対応ネジ 仕様 パッケージサイズ
ANH-S3 M2.5~M8 対辺6.35mm六角軸 185×115×25mm

M2.5~M8(⊕1~⊕3)をこの1セットでカバーできます。ワニドラの⊕1、⊕2、⊕3をそれぞれ工具箱に入れておくよりも圧倒的に軽量、省スペースなので万が一に備えておくにはうってつけです。

電動ドライバーを使用したなめたネジの外し方

  1. ドリル部とネジ部の固定用ねじが締まっていることを確認する
  2. ドリル部で3~5mm程度の下穴をあける(ドライバ右回転)
  3. ビットを前後逆に差し替えて下穴に差し込む
  4. 垂直に押しながらゆっくり回転させてネジを外す(ドライバ左回転)

ステンレス系ネジは硬度が高くドリルの摩耗が激しくなるため付属のオイルを使用することをおすすめします。また、最大トルクの設定等はありませんが、一気にトリガーを引いて最大パワーで稼働させると破損する恐れがありますのでゆっくりと作業するようにしてください。

充実のセット内容

ビット(全長65mm) スペアドリル部品 スペアネジ部品 その他
M2.5~3ネジ対応ビット
M3.5~5ネジ対応ビット
M6~8ネジ対応ビット
1.5mm
2mm
3mm
No.1用
No.2用
ステンレス加工用オイル
専用レンチ
専用スパナ
固定用ネジ

M2.5~M8まで対応できる幅の広さはもちろんのこと、ほとんどのスペア部品が1つずつ付属しているのがうれしいポイントです。

まとめ

本稿では下穴をあけることでなめたネジを外せる「なめたネジはずしビット」をご紹介しました。このセットだけでM2.5~M8の範囲のネジに対応しているため住宅設備のリフォーム等には十分なサイズといえます。さらに185×115×25mmというパッケージサイズですので、緊急時に備えて工具箱に常備しておきやすいのも魅力です。
本稿で何度か名前が登場したネジザウルスワニドラに関しての記事もありますので、なめたネジの対策を再考してみてはいかがでしょうか?

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寺島 佳希

業務部所属。皆様の施工のお役に立てるような部材をご紹介します。
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