高機能化・ハイパワー化など進化の著しい充電式電動工具。これらの進化に伴い、併せて使用するドリルビットもその負荷に耐えられるよう、各社で強化・改良が施された製品が販売されています。本稿ではパワフルな電動工具でも折れにくいだけでなく、ネジへの喰いつきにもこだわった「ダイヤモンド龍靭ビット」をご紹介します。

抜群の強靭性が魅力の『龍靭ビット』に更なる付加価値

アネックスツールの『龍靭ビット』シリーズは、電動工具のハイパワー化に伴い、その折れにくさから今や定番となりつつあるトーションビットの代表格として、現在もバリエーションを増やしながら進化を続けています。そんな中、2022年12月末に発売され、一時は生産が追い付かなくなるほど好評を博したのが今回ご紹介する「ダイヤモンド龍靭ビット」。シリーズ共通の特長である耐久性・強靭性に加え、打ち込むネジの材質を問わない優れた作業性が高い評価を得ています。

「龍靭ビット」シリーズの特長をおさらい

「ダイヤモンド龍靭ビット」のご紹介の前に、『龍靭ビット』シリーズについて確認しましょう。その特長は、トーション部がビット先端にかかる衝撃を吸収するだけでなく、トーション部を覆う耐衝撃性樹脂カバー（スリーブ）が衝撃吸収時のビットの過度な捻れを防ぐ構造となっていること。ビット先端には適度な力のみが伝わるので欠けにくく、先端部の耐久性を飛躍的に高めています。

ハイパワーな電動工具に対応した「黒龍靭ビット」

当社でも以前より取り扱っている「黒龍靭ビット」は、ロックウェル硬さHRC62．5（最高硬度）の高硬度、高靭性を誇る「新硬強度鋼」を採用。これにより一般的なビットの約3倍のネジを打ち込むことができ、40Vのインパクトドライバーにも使えるという同シリーズでも屈指の耐久性を実現しています。また、先端部の設計を見直したことと、マグネット入りであることで、ネジがより喰いつきやすく滑りにくい仕様となりました。

「黒龍靭ビットスリムタイプ（品番：ABRS-○）」

品番	規格	全長
ABRS-2065	⊕2	65mm
ABRS-2085		85mm
ABRS-2110		110mm
ABRS-2130		130mm
ABRS-2150		150mm

しかし一方で、マグネット入りであるために、作業中に出る鉄粉や鉄くずがビットについてしまったり、マグネットが効かない素材のネジ（ステンレス・真鍮・アルミ・樹脂など）は喰いつきが悪かったりと、場合によっては作業が滞るという課題もありました。

驚異の喰いつきを実現！「ダイヤモンド龍靭ビット」

そうした声を受け、国産初のダイヤモンド粒子付きトーションビットとしてアネックスツールから発売されたのが「ダイヤモンド龍靭ビット」。マグネットなしタイプのため、鉄粉や鉄くずがビットにつかずより効率的な作業が可能となりました。しかし何より評価されているのは、ネジを水平に入れ込むような現場であっても途中で落とさず打ち込める、強力な喰いつき力です。

ダイヤ粒子がステンレスにもがっちり喰いつく！

この喰いつき力を実現しているのが、ビット全体に施された錆に強い無電解ニッケルメッキ＋ダイヤモンドコーティング。コーティング内の無数のダイヤ粒子による凹凸がネジの十字穴にしっかり喰いつき、カムアウトやカムアウトによるネジの潰れを防止します。このため、従来のマグネット入りドリルビットでは保持が難しかったステンレスビスなども落下の心配なく、高所などでも快適な作業が可能となったのです。ちなみに、ボディには黒龍靭ビットと同じロックウェル硬さHRC62．5の「新硬強度鋼」を採用しているので強靭性はお墨付きです。ベストパーツオンラインでは、先端形状が細くネジ頭が見やすいスリムタイプの3サイズを当日出荷にてラインナップしております。

「ダイヤモンド龍靭ビット（品番：ADRS-○）」

 

品番	規格	全長
ADRS-2065	⊕2	65mm
ADRS-2085		85mm
ADRS-2110		110mm

まとめ

「ダイヤモンド龍靭ビット」は、シリーズ共通の特長である耐久性・強靭性に加え、ビット全体に施されたダイヤモンドコーティングにより、マグネットなしでもネジをがっちり保持して打ち込める優れた作業性を実現しています。マグネットの効かないステンレスネジを多く使う現場には特におすすめです。ベストパーツオンラインではスリムタイプの3サイズを在庫しておりますので、ぜひ一度お試しください。