電気コンセントの増設において、既存のコンセントから分岐させる露出方法は一般的です。特に、美観を求められる部分では、露出増設ボックスよりも『腰高プレート』の使用がオススメです。この記事では、コスモシリーズとフルカラーシリーズの腰高プレートに焦点を当て、それらに適合するプラモールの選択肢を詳しく解説します。腰高プレートを活用することで、見た目にも機能的にも優れた配線が可能になり、作業効率の向上と美観の維持を同時に実現します。

コンセント増設時の露出配線をもっと美しく

 

現代の家庭では、スマート家電、美容家電、調理家電といった多様な高機能家電の利用が日常化しています。これに伴い、キッチン、洗面所、リビングといった家の各所で、電源の需要が高まっています。実際、洗面所のコンセントが不足している、キッチンのコンセントまで電源コードが届かない、リビングのコンセントの位置が不便といった問題は珍しくありません。これらの課題に対処するためには、単にスイッチボックスなどでコンセント口を増やすだけでは不十分であり、既存のコンセントから分岐して新たな場所にコンセントを増設することが求められます。

腰高プレートの具体的な使用方法と構造

『腰高プレート』を使用する際、美観と機能性を高めるための正確な施工手順が重要となります。以下は、腰高プレートの具体的な使用方法と構造に関するガイドラインです。

既存コンセントの腰高プレートへの変更

『腰高プレート』で増設するにあたり、元々のコンセントも腰高プレートに変更してください。これにより、VVFケーブルの取出しが可能になり、全体の見た目も一貫性を持たせることができます。

ノックアウトとプラモールの整合

『腰高プレート』には、VVFケーブルを外部に取り出すためのノックアウトが備えられています。このノックアウトは、使用するプラモールのサイズとぴったり合うように設計されており、ケーブルを保護しながらもスマートな配線を実現します。以下に目安表を提示いたしますが、開口部のサイズと数量は品番によって異なるため図面による確認が必要です。

図１：腰高プレートを背面から見た写真。腰高プレートの上下左右にノックアウトが設定されています。

シリーズ名	コスモ	フルカラー
プラモールの適合サイズ	0号、1号、2号
プラモールの近似色	カベ白（W）	ミルキーホワイト（M）

取付枠とボックスねじ

『腰高プレート』の取り付けには、取付枠とボックスねじが必要です。これらは通常、腰高プレートとは別売りとなっており、特に取付枠はコンセントのシリーズに合わせた商品を選択することが重要です。なお、カバープレートには取付枠が付属しております。

腰高プレートのラインナップと特長

『腰高プレート』は、コスモシリーズとフルカラーシリーズの２つのラインナップがあり、それぞれ設計が微妙に異なるため互換性はありません。

コスモシリーズの腰高プレート

コスモシリーズは、モダンで洗練されたデザインが特徴で、現代的なインテリアに調和します。ベストパーツオンラインではホワイト色を受注当日出荷しております。

品　番	仕様
WTC7061W	カバープレート1連用
WTF7051W	1個用
WTF7052W	2個用
WTF7053W	3個用

フルカラーシリーズの腰高プレート

一方、フルカラーシリーズは、よりカラフルでポップなデザインが魅力です。ベストパーツオンラインではミルキーホワイト色を受注当日出荷しております。

品　番	仕様
WN8041W	カバープレート1連用
WN8042W	カバープレート2連用
WN8051W	1個用
WN8052W	2個用
WN8053W	3個用

まとめ

電気コンセントが足りずに分岐タップや延長コードを多用するのは火災の元。ユーザーの費用負担が少なく、かつ見栄えをよくする電気コンセントの分岐や増設工事には「腰高プレート」がオススメです。ラウンドタイプであっても総高さは約18㎜とプラモールと高さが合うので、既設のコンセント周辺の美観を崩すことなく移設や増設を実現します。

電気コンセントが不足して分岐タップや延長コードに頼ることは、火災のリスクを高めます。このような状況を避けるため、コストを抑えつつも見た目を損なわない電気コンセントの分岐や増設には、『腰高プレート』の使用を推奨します。腰高プレートはラウンドタイプでも総高さが約18㎜とプラモールの高さと一致しており、既存のコンセント周辺のデザインを保ちながら、安全かつ美しく移設や増設を可能にします。

※この記事は2024年2月17日に公開された内容ですが、校正し直し2024年4月2日に再度公開いたしました。