IoT機器が普及した今こそ、配線保護には堅牢な『メタルモール』を選ぼう

2025.03.21

鈴木彩香

リフォームや増設工事などで使用される配線モール。安価で加工しやすい樹脂製の「プラモール」が根強く支持される一方、劣化や不意の破損が気がかりなユーザーは多いはず。本稿では、IoT機器の導入が進む物流・農業・医療などの各分野の現場で増えているコンセント等の増設工事向けに、金属ならではの堅牢さが魅力の「メタルモール」をご紹介します。

1. 非住宅にこそ「メタルモール」を薦めるワケ

非住宅にこそ「メタルモール」を薦めるワケ

スマート家電、防犯カメラ、産業用ロボットなどのIoTデバイスは、今や私たちの生活においても身近な存在となりました。インターネットを通したデータ収集や、遠隔での機器の制御ができる点がメリットです。一方電源については従来とそう変わりなく、電源ケーブルの延長とコンセントの増設を必要としています。

そこでご提案したいのが、マサル工業の金属製配線モール「メタルモール」の活用です。樹脂製モールよりはるかに頑丈で、物流現場においては台車の衝撃、農業分野では紫外線や温度変化による経年劣化、医療分野では薬品による配線の劣化など、懸念される様々な影響を受けにくいため、設備を安定稼働させたい非住宅の配線保護に最適です。

メタルモールの特長

金属性だから頑丈、でも施工性も◎！

「メタルモール」は耐食性に優れ丈夫なメッキ鋼板を採用しており、壁面の色味に合わせて選べるホワイト色とミルキーホワイト色の２色展開です。キャップ(カバー)表面には保護フィルムが貼られており、搬入時や施工時にキズや汚れがつきにくくなっています。

図１：参考マンセル値　ホワイト：N9.5　ミルキーホワイト：5Y8/1

ベースとキャップに分かれる構造となっており、ベースを壁にビス固定した後、キャップを上からはめ込むだけの施工性のよさも魅力の一つ。キャップ固定用の突起がベースの溝に篏合する設計により、手で引っ張った程度では外れません。なお、メンテナンス等でカバー部を外したい場合は、ドライバーなどで先端部を持ち上げ、ベース部とカバー部の隙間に沿ってドライバーをスライドさせれば簡単に分離させることができます。

設置箇所に合わせて「メタルモール」を切断する場合は、マルチツールなどの使用がオススメです。キャップ固定用の突起はベースのどの位置でも篏合し、ベースの取付穴（φ5×8mm）は150mmと短いピッチで設けられているため、短尺に切断しても使用感は変わりません。

「メタルモールA型　ストレート1.8m」（商品コード：S1182・S1183）は1本から当日出荷いたします。

品　番	色	長さ
S1182	ホワイト	1.8m
S1183	ミルキーホワイト	1.8m

電線収納本数
IV単線(㎜)		IVより線(㎜²)	VVF1.6×2芯	VVF1.6×3芯	VVF2.0×2芯	VVF2.0×3芯
1.6	2.0	5.0
4	3	2	2	1	2	1

豊富な接続部材であらゆる場面に対応

ストレートタイプ同士を接続する部品の種類も豊富です。以下の表に掲載する部品はベースとキャップで構成されており、ベースには壁面取付用のφ5のビス穴、キャップには固定用の突起がついています。ベースにストレートモールを突き当て、上からキャップをはめ込むように取付けてください。

商品イメージ	商品名	品番	用途
	フラットエルボ	A1032(ホワイト)	平面曲がり部の接続
		A1033(ミルキーホワイト)
	インターナルエルボ	A1042(ホワイト)	入ズミの直角接続
		A1043(ミルキーホワイト)
	エクスターナルエルボ	A1052(ホワイト)	外曲がりの直角接続
		A1053(ミルキーホワイト)
	ジョイントカップリング	A1012(ホワイト)	直線部の接続
		A1013(ミルキーホワイト)
	コンビネーションコネクター	A1072(ホワイト)	天井からの電線引出し
		A1073(ミルキーホワイト)
	コーナーボックス	A1082(ホワイト)	天井からの電線引出し・分岐配線
		A1083(ミルキーホワイト)