スペースを最大限活用!複数の専用回路をわずかなスペースで増設可能な【プラスばん】
※この記事は2022年6月22日に公開した記事ですが、修正を加え2023年7月20日に再度公開しました。
限られたスペースでも複数の専用回路を効率的に増設
既存の分電盤に空きがない場合、2つの方法があります。まずは、分電盤ごと新しいものに取り換える方法です。この方法では、仕上がりは美しくなりますが、全ての配線を外して再配線する必要があるため、時間とコストがかかります。
一方、分電盤を増設する方法では、既存の分電盤から送り配線するだけで対応できるため、安価でスピーディーに対応することができます。しかしながら、これまでは意外とスペースに制約がありました。
美しさとコンパクトさが融合!魅力的なデザインのコンパクト設計
「プラスばん」は、幅127×高さ220×奥行52のコンパクト設計であり、省スペースながら最大4回路まで増設することが可能です。さらに、Panasonic社の分電盤コンパクト21と同じデザインを採用しています。したがって、既存の分電盤がコンパクト21であれば、迷うことなく「プラスばん」を選ぶことができます。
ノックアウト付きで露出配線にも完璧に対応可能
ノックアウトが付いているため、露出配線においてもプラモールを利用することができます。この場合、カバー上部にニッパで2mm程度の切込みを入れ、ペンチで中央部をはさんで取り外し、ヤスリで仕上げてください。ただし、カバーが割れる可能性があるため、徐々に切り取ることが重要です。通線後の隙間にはホコリや小動物の侵入を防ぐため、パテなどで埋めるようにしてください。
シンプルかつ便利!既存の分電盤からの送り配線で簡単に配線完了
「プラスばん」への配線は、既存の分電盤にある送り端子から図1のように行います。下図に示されている配線は全てではありませんが、基本的なパターンとしては下図のようになります。100Vの配線は片寄せ配線となりますので、既存の分電盤の配線を考慮し、負荷が均一になるように配線してください。「プラスばん」では図1の赤色の端子台で100Vを取りますので、既存の分電盤の負荷が少ない電圧線を赤色の端子台に接続してください。
ブレーカの取付はワンタッチで驚くほどシンプル!
ブレーカの取り付けは、図2で示された赤丸で囲まれた2箇所のビスを外し、押し金具を取り外した後、ブレーカを押し込むだけです。この際、Panasonic社のスリムブレーカを使用してください。簡単な手順で、迅速にブレーカを取り付けることができます。
簡単操作で電圧切替が可能!便利な200V対応ブレーカーの使い方
200V対応のブレーカは、デフォルトでは100V設定となっていますが、図3上の赤丸で囲まれたボタンを押し込むだけで簡単に電圧線を切り替え、200V設定に変更することができます。また、100Vに戻す際には、ブレーカを分電盤から取り外し、ブレーカ側面から切替を行ってください。図3の写真下にある赤丸で示された突起部分を矢印の方向に押し込むだけで、簡単に100⇔200Vの切り替えが可能です。
プラスばんの豊富なラインナップ
ベース部にはφ4.5の固定穴が8ケ所空いていますので、石膏ボードで下地が効かない場合は、スマートプラグを利用して固定してください。
品番 | 定格 | 回路数 | 予備回路数 | 搭載ブレーカ |
BQNE22K | 50A | 2 | 2 | 2P1E 20A 100V×2 |
BQNE31K | 3 | 1 | 2P1E 20A 100V×3 | |
※BQNE40K | 4 | 0 | 2P1E 20A 100V×4 | |
BQNE222K | 2 | 2 | 2P1E 20A 100V×1
2P2E 20A 200V×1 |
|
※BQNE223K | 2 | 2 | 2P1E 20A 100V×1
2P2E 30A 200V×1 |
|
※BQNE2232K | 2 | 2 | 2P2E 20A 200V×1
2P2E 30A 200V×1 |
※は翌々日出荷、他は当日出荷となります。
プラスばんに対応するブレーカのラインナップ
品番 | 定格電圧 | 定格電流 | 極数素子 |
BSH2151 | AC100V | 15A | 2P1E |
BSH2201 | 20A | ||
BSH2152 | AC100/200V | 15A | 2P2E |
BSH2202 | 20A |
まとめ
「プラスばん」は、数々のベネフィットを提供する優れた製品です。幅127㎜×高さ220㎜×奥行52㎜のコンパクト設計により、最大4回路まで簡単に増設できます。さらに、上面にノックアウトが付いているため、露出配線にも対応しています。また、パンナソニック社の分電盤コンパクト21と同じデザインを採用しており、既存の分電盤がコンパクト21であれば一貫性のあるデザインを実現できます。
「プラスばん」を活用することで、スペース効率性、配線の柔軟性、美観を追求することができます。快適な生活環境を構築するために、ぜひ「プラスばん」をお試しください。
佐々木瞭
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