メーカー保証を担保する、専用品の重要性

凍結防止ヒーターの主な使用場所は屋外であり、風雨や紫外線の影響を受ける環境での長期利用が前提となります。これらの電源の分岐や延長に市販の汎用品を使用した場合、安全に長期間使用できるとは限らず、故障や事故が起こった際にもメーカー保証が得られないリスクがあります。

一方、凍結防止ヒーターのメーカー各社が提供する専用の「分岐コネクタ」や「延長コード」を使用する場合、異なるメーカー間での組み合わせでも基本は問題なく使用できます。しかし、有事の際に迅速な原因追及が期待できる点と製品保証の観点、そして細部の仕様の僅かな違いが不具合に繋がりかねない防水性能面を安定させるという意味でも、関連部材とヒーターのメーカーを統一しておくメリットは十分にあります。

分岐コネクタ＆延長コードのラインナップ

ベストパーツオンラインでは、電熱産業製と山清電気製の「延長コード」と、前述の2社とTOTOKU製の「分岐コネクタ」を取り扱っています。

「自己融着テープ」が付属している電熱産業製

屋外に設置する仕様上、凍結防止ヒーターの電源プラグとコネクタの接続部には防水処理を施す必要があります。接続部にビニールテープを巻き付ける方法が一般的ですが、電熱産業製品は、防水処理用としてより高い防水性能を持つ自己融着テープを同梱し、安全性を高めています。加えて、「延長コード」に関しては、電源プラグとコネクタの形状が自己融着テープなどを巻きやすく、より密着させやすい設計になっているのも特徴です。

電熱産業の分岐コネクタおよび延長コードには、長さ約200㎜の防水テープが付属します。

コネクタと電源プラグの接続部は、自己融着テープ等で巻いて必ず防滴処置を施す必要があります。接続の際はコネクタ側が必ず上部に来るように施工してください。

電熱産業の「分岐コネクタ」や「延長コード」はベージュ色を採用しており、同じくベージュ系の電源コードを持つ同社の凍結防止ヒーター（PLD/D、DSRXなど）にマッチします。

分岐コネクタ

電熱産業の「分岐コネクタ」（商品コード：IFT-○C）は、1本から当日出荷いたします。

延長コード

電熱産業の「延長コード」（商品コード：IFT-○E）は、1本から当日出荷いたします。

山清電気製はシンプルで美しい仕上がり

山清電気の「分岐コネクタ」および「延長コード」は、オフホワイト系の電源コードを持つ同社の凍結防止ヒーター（ECO-7やEFHなど）と同色で、角張りの少ないすっきりとした設計によりヒーターと組み合わせた際に一体感が出て美しく仕上がります。ただし、電熱産業製品のような付属品はなく、施工業者様がお手持ちの自己融着テープやビニールテープで防水処理を施す必要があります。

分岐コネクタ

山清電気の「分岐コネクタ」（商品コード：BNC-○C）は、1本から当日出荷いたします。

延長コード

山清電気の「延長コード」（商品コード：ETC-○E）は、1本から当日出荷いたします。

NFオートヒータを使っているならTOTOKU製

樹脂管・金属管兼用で汎用性の高いES/ESLタイプ、適度な滑性と細径仕様で施工性のよいGSLタイプ等、扱いやすさに優れたTOTOKU製の凍結防止ヒーター「NFオートヒータ」。専用の「電源分岐コード（分岐コネクタ）」は、の先述した2社の製品のようなヒーター電源コードとの色味の統一感はありませんが、スリムなプラグ・コネクタ形状で防水処理のテープ巻がしやすくなっています。

TOTOKU製「NFオートヒータ専用　電源分岐コード」（商品コード：TH-BP○）は1本から当日出荷いたします。

まとめ

給湯器の高機能化に伴い、1台に複数の凍結防止ヒーターを接続する需要が増えてきました。こうした場合には「分岐コネクタ」や「延長コード」の使用が必要となりますが、選定時にはメーカー間の違いを理解して正しく組み合わせることが重要です。特に、同メーカーの製品を組み合わせることで、安全性や防水性能の確保、メーカー保証の有効活用が可能となります。

※この記事は2023年10月17日に公開した記事ですが、修正・商品追加を行い2024年11月21日に再度公開しました。