凍結や積雪から室外機を守る!防雪フードユニット『アイスノー・ガード®』
架台に取付けられる防雪フードユニット
積雪によりエアコン室外機の吹出し口が雪で塞がれてしまうと、熱交換性能を十分に発揮できなくなります。また、屋根からの落雪や氷柱(つらら)の落下は室外機の破損を招きかねません。こうしたトラブル防止策としてエアコンメーカーが推奨するのが「防雪フード」。カバー力に優れる一方で、室外機本体に取り付けるため、エアコン買い替えのたびに交換する必要があります。このため当社では、架台側でできる継続的な対策として防雪屋根や防雪パネルを装着する方法を紹介してきました(過去の記事を参照ください)。
これに対し、「アイスノー・ガード®」は架台側に取付けることのできる防雪フードユニットとなっており、これによってより万全かつ継続的な積雪対策が可能になりました。
積雪対策の新たな選択肢!『アイスノー・ガード®』
「アイスノー・ガード®」は、前方から上部までをガードする防雪フードと、左右の側面カバー、背面カバー、架台に固定するための支柱で構成された防雪フードユニットです。配管側(画像の反対側)の側面カバーはエアコン本体と接続する配管を妨げないよう一部を切り欠いた設計のため、室外機をすっぽり覆って雪の吹込みや落雪、落氷といった雪害から守りつつも、施工のしやすい仕様となっています。
品番 | 仕様 | 外形寸法(mm) | 室外機有効寸法(mm) |
CE-ISGL | 標準タイプ | 幅920×奥行860×高さ1100 | 幅800×奥行350×高さ450~810 |
CE-ISGLL | ワイドタイプ | 幅986×奥行860×高さ1100 | 幅865×奥行350×高さ450~810 |
特徴①鋼板に比べて弾性に優れた丈夫なフード
「アイスノー・ガード®」のフード部(支柱以外)には、高い耐薬品性、耐衝撃性を兼ね備えるGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)が採用されています。雪や氷柱(つらら)を想定した落下実験では、衝突時に一瞬フードにたわみ・凹みが生じるもののすぐに元の形状に復帰することが確認されています。鋼板に比べて軽量で組立が容易なのに加え、強化材に使われているガラス繊維は太陽光などによる劣化の心配がなく耐腐食性にも優れていますので、長期間にわたる屋外設置でも美観と性能を維持します。
特徴②ショートサーキットを防ぐ独自構造
従来、室外機に覆い被せるように取付ける防雪フードは、その構造から排気の一部がフード内を逆流して室外機背面に入り込み、吸気に混入して熱交換効率を著しく低下させる「ショートサーキット」と呼ばれる現象を引き起こす場合がありました。この問題に対し、「アイスノー・ガード®」はフード内上部に断熱材などにも用いられるポリエチレンフォームを採用したショートサーキット防止材を組み込んで隙間を埋めることで、排気の逆流を防ぐという工夫が施されています。
「クーラーキャッチャー」シリーズの架台に対応
先述の通り、「アイスノー・ガード®」は架台に取付けることのできる防雪フードユニットです。具体的には、設置架台の主流である日晴金属の「クーラーキャッチャー」の二段置・平地高置架台の一部に適合します。本体色はアイボリーなので、とくに粉体塗装仕上げの架台とマッチします。「アイスノー・ガード®」の支柱には、架台に固定するための11個のだるま穴が開いています。フード部裏面のショートサーキット防止材と室外機上面との間に隙間ができないよう、室外機の高さ寸法に合わせて付属のボルト・ナットで固定してください。また、架台と組み合わせた場合外形高さが1720mm~2080mm程度となるため、転倒防止金具による転倒の対策も行ってください。
防雪フード品番 | 仕様 | 適合架台(粉体塗装仕上げ) | 適合架台(溶融亜鉛メッキ仕上げ) |
CE-ISGL | 標準タイプ | C-WJ-LH2 | C-WZJ-L2、C-WZJ-LH |
CE-ISGLL | ワイドタイプ | C-WJ-LLH | C-WZJ-LLH |
まとめ
夏季・冬季通じてのエアコン稼働が一般的になった昨今。特に降雪や凍結の多い寒冷地では、暖房性能を維持するために室外機の積雪対策が重要です。「アイスノー・ガード®」は架台に取付けることのできる防雪フードユニットで、高い強度や耐久性を備えるのはもちろん、その構造にもエアコンの性能を落とさない工夫が凝らされています。積雪対策の新たな選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
鈴木 彩香
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