エコキュートの基礎工事を1日で仕上げる簡易基礎『エコベース HEシリーズ』

エコキュートの設置には欠かせない基礎工事。新築では主に基礎打ち工事を行ってアンカーボルトで固定をします。しかし、コンクリートを固める養生期間が必要なため、新築現場であれば、ある程度工期が見えていて作業ができますが、入替現場ではそうはいきません。本稿では、エコキュートの基礎工事が1日でできる簡易基礎「エコベース HEシリーズ」をご紹介いたします。

わずか40分で施工できるブロック積み上げ工法

エコキュートが開発されて程なく、東洋ベース株式会社が中部電力と開発した簡易基礎「エコベース」。その中でも、最も簡単かつ短時間施工ができる「ブロック積み上げ工法」を用いたHEシリーズは6つのブロックを積み上げるだけで、「建築耐震設計・施工指針2005」の耐震レベル0.4Gの基準を満たします。慣れれば約40分程で基礎工事が完了しますので、1日で基礎工事と設置工事を行うことが可能です。

積み上げパターンを変えることであらゆるメーカーに対応

エコベース HEシリーズは6本のブロックを積み上げることで完成します。その全てに1〜6まで番号がふってあり、積み上げるパターンを変えることであらゆる機器メーカーのアンカーピッチに対応しています。ちなみに5と6のブロックは土台となる2本のブロックになりますので、実質並び替えるのは4本のブロックになります。

図1:赤丸の所に1〜4の番号が振ってあり、この4本のブロックの並べる順番を変えることでレールの位置が変わり、各メーカーのアンカーピッチに対応しています。

品番 組立時寸法(㎜) 高さ(㎜) 総重量(㎏)
HE920 920×920 150 280

施工手順

1.土間の整地

エコベース設置において最も重要な作業が土間の整地です。エコベースの寸法920に対し+50㎜以上のスペース確保し、180㎜程度掘り下げ整地します。(1m程スペースがあれば作業しやすいです)その後、沈み込みを防止するため砂利を敷き、突き固めます。

2.捨てコンクリートを敷く

インスタントモルタル(別売)2袋を約4リットル弱の水で固めに練り混ぜ、砂利の上に敷いていきます。(捨てコンは泥団子が作れる程度の硬さで練ることがポイントです)捨てコンクリートを敷き終わったら水平をとり下準備は完了です。ブロック設置後は水平調整ができませんので、必ず水平器を使用して水平を確認してください。

3.下部ブロック設置

土間の整地と捨てコンクリート敷きが終われば、あとはブロックを積み上げていくだけになります。まずは、土台となる下部ブロック5と6をレール間が500㎜になるよう図のように設置します。ブロックを設置したら、付属の連結ボルトをレールに仮固定します。

図2:レール間の寸法が500㎜になるように5と6のブロックを設置し、付属の連結ボルトを8本レールに仮固定します。

4.上部ブロック設置

設置するエコキュートのアンカーピッチに合わせて、1〜4のブロックを設置していきます。ブロックを設置したら19サイズのレンチで連結ボルトをしっかり固定し、エコベースの完成です。最後にエコキュートを付属のボルトでレールに固定したらタンクユニットの設置が完了です。

図3:1~4のブロックを設置すればエコベースの完成です。

まとめ

「エコベース」の中でも、最も簡単かつ短時間施工ができる「ブロック積み上げ工法」を用いたHEシリーズは6つのブロックを組み上げるだけで、「建築耐震設計・施工指針2005」の耐震レベル0.4Gの基準を満たします。施工の際は、970㎜角以上のスペースを確保したうえで、沈み込まなくなるまでしっかりと転圧し土間の整地を行うことがポイントです。慣れれば約40分程で基礎工事が完了しますので、1日で基礎工事と設置工事を行うことが可能です。設置スペースに余裕がある際はぜひご検討ください。

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佐々木瞭

1994年生まれ。2016年ベストパーツ株式会社入社。 2018年より営業部に所属し、分類は配線器具・設置固定を担当しています。 皆さまのお困りごとを解決させて頂きます。 お気軽にご質問ください。
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