
床暖房のシックハウス症候群対策に有効な接着剤「オートンアドハー8500」
※この記事は2020年4月10日に公開したものですが、校正し直し2021年4月19日に再公開いたしました。
ホルムアルデヒドを含有する建材はほとんど無くなった
シックハウス症候群は、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響のことを言います。その症状は、目がチカチカする・鼻水・のどの乾燥・吐き気・頭痛・湿疹など人によってさまざまで、その原因になるのが、ホルムアルデヒドを使用した合板でつくられた、フローリングや家具、壁紙を貼った接着剤などが挙げられます。

住宅リフォーム・紛争処理支援センターに寄せられたシックハウスに関する相談件数の推移
2003年のシックハウス対策法でホルムアルデヒドを含有する建材がほとんどなくなり、公益財団法人住宅紛争処理支援センターに寄せられる相談件数は2013年までの10年間で1/4まで減少しました。しかし、住宅の高気密化が進んだからか、2014年度から再度増加に転じています。
接着剤のVOC含有量に注意が必要
シックハウス症候群の原因はホルムアルデヒドだけではなく、揮発性有機化合物(以下VOC)の含有も挙げられています。VOCの沸点は100℃~260℃と言われていますが、100℃にならないと気化しないのではなく、温められると微量ずつ気化します。床暖房の場合は、温められた建材から気化するVOC以外に、温水マットと床材との固定に用いられる接着剤に含有されているVOCにも注意が必要です。日本接着剤工業会(JAIA)では、VOCの中でも、トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンの代表的な4物質について基準を設け、製品に含まれる量が基準値内の商品は「4VOC基準適合製品」として認定しています。
「オートンアドハ―8500」を床暖房にオススメする訳
「オートンアドハー8500(品番:ADH-8500)」は、ポリウレタン樹脂を主成分とした、湿気硬化型ウレタン樹脂系接着剤です。TVOC(総揮発性有機化合物)対策品でシックハウスの原因となる物質はもちろん、可塑剤や溶剤も含まないので架橋ポリ配管や発泡ポリスチレンを侵さない床暖房に最適な接着剤です。各種木質床材やモルタル・ALC等の下地に対しても強力に接着します。
品番 | 容量 |
ADH-8500 | 600㎖ |
ADH-H | 専用ホルダー |
ADH-KN | クシメノズル |
ADH-JN | ジャンボノズル |
ADH-NJT | ノズルジョイント |
シックハウス症候群の原因である4VOCとホルムアルデヒドを含有しない
「オートンアドハー8500(品番:ADH-8500)」は、「4VOC基準適合製品」であることはもちろん、「シックハウス症候群」の原因のひとつであるホルムアルデヒド対策品の指標である「JAIA F☆☆☆☆」の認定を取得しており、厚生労働省の暫定目標値である揮発性有機化合物の総量400㎍/㎥以下の達成に貢献する接着剤です。
有機溶剤や可塑剤が含まれていないため可塑剤移行が発生しない
「オートンアドハー8500(品番:ADH-8500)」は、4VOCとホルムアルデヒドのみならず、有機溶剤や可塑剤などを含まない「TVOC対策品」です。有機溶剤や可塑剤などが含まれていないということは、床暖房用温水マットの主たる材料である、発泡ポリスチレンと温水マット内に張り巡らされている架橋ポリエチレン管を侵さない最適な接着剤です。
床鳴りを抑制する
「オートンアドハー8500(品番:ADH-8500)」は、ポリウレタン樹脂を主成分としているため、硬化後は強い弾力を持ちます。木材との接着に優れているため床材の拘束性に優れ、床暖房で問題となる板の目の隙間やフローリングの反り、床鳴りを抑制することができます。ベストパーツでは、接着剤はオートンアドハー8500、温水マット固定用のビスは「コンフィット(品番:CW-32RF)」の組み合わせで床鳴りを防いでいただくことをオススメしています。
まとめ
F☆☆☆☆の建材であっても暖められることで発生する化学物質があり、特に床暖房は建材と接着剤を温めるので使用材料を吟味しなければなりません。「オートンアドハー8500(品番:ADH-8500)」は、4VOCやホルムアルデヒド・有機溶剤や可塑剤などを含まないので、人体や環境さらには温水マットにも優しく、引渡し後のクレームの低減も期待できます。

永井達也

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