手ごろな価格で超便利。循環ポンプ専用ユニオンボールバルブ
※2019年11月8日に公開した記事ですが、校正し直して2021年9月7日に再公開しました。
循環ポンプは消耗品だから交換しやすさが重要
温水暖房システムを運転しているときには必ず稼働している小型UPS循環ポンプ。熱源機本体は設定温度になれば運転をやめることもありますが、循環ポンプは常に稼働し続けています。その分、ほかの部分より負担が大きく、故障することが多い部品です。
循環ポンプの前後にはバルブが必須
当たり前ですが、循環ポンプを交換する際には、循環ポンプを配管から取り外さなくてはいけません。もちろん、何のも対策なしに外してしまえば、配管に満たされている循環液があふれ出ます。これを防ぐには、暖房設備施工時に循環ポンプの前後にバルブを設けなければなりません。そうすれば、循環ポンプの交換時にはバルブを閉めるだけで配管からの循環液の流出を防ぐことができるからです。
小型温水循環ポンプUPSには専用ユニオンボールバルブが最適
温水循環ポンプの定番であるグルンドフォスの「小型UPS用ユニオンボールバルブ」には専用のユニオンボールバルブが最適です。配管側のRpめねじ、ボールバルブ、そしてポンプ側の袋ナットGねじが一体化したコンパクトな設計です。
品番 | 対応する循環ポンプ | 配管側ねじ |
BVU20-30N | UPS20-30N150 | Rp3/4 |
BVU25-60 | UPS25-60-180 | Rp3/4 |
BVU25-70 | UPS25-70-180・UPS25-70N180 | Rp1 |
BVU32-80 | UPS32-80-180 | Rp1 1/4 |
循環ポンプへ取付けは袋ナットでとてもカンタン
小型UPS循環ポンプのGおねじに図1の手前側の袋ナットを直接ねじ込むことができるので施工はとてもカンタン。ポンプ交換時も袋ナットを緩めるだけで取り外すことができます。循環ポンプを交換する際には同梱のシートパッキンも必ず交換してください。
マイナスドライバーで開閉できるボールバルブが内蔵
本体中央部にはマイナスドライバーで開閉できるボールバルブが内蔵されています。市販のバルブとユニオンの組み合わせと比べて、接続箇所がなく、漏水リスクを回避でき、コンパクトでスッキリとした仕上がりになります。
配管との接続はRねじ(テーパおねじ)
「小型UPS用ユニオンボールバルブ」はRp(管用テーパ平行めねじ)が切られているのでシール剤を塗布したRねじ(管用テーパおねじ)をねじ込んでください。
まとめ
温水暖房システムにおける循環ポンプは、システム内で最も作動時間が長いため交換サイクルが短い部品です。ですから、交換作業を容易に行えるよう循環ポンプの前後にはバルブを設置することが基本です。そこでオススメしたいのが、循環ポンプ周辺に必要な、ユニオン、継手、そしてボールバルブが一体となったコンパクトな「小型UPS用ユニオンボールバルブ」。部材選定の手間の低減、施工品質の向上、漏水リスク低減、高いメンテナンス性を兼ね備えたアイテムですのできっとご満足いただけます。
大宮彰大
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