
設備機器の更新が容易になる2ピース構造のBS6型ボールバルブ
狭所での取り付けと機器交換時の外しにくさを解消!
多くのバルブはねじとバルブ本体が一体になっているため、設備機器に直接取り付けるには、バルブ自体を回しながら取り付けることになります。スペースが狭い場所ではバルブハンドルを外したり工夫をして取り付けるでしょう。機器交換時にはバルブかその周辺がユニオンや袋ナット構造でない限り、取り外すことは容易ではありません。
ユニオンとバルブが分離する

写真1:ユニオン部とバルブ本体に分割できる。ユニオン部のナットは自在に回る。
写真1の通りBS6型ボールバルブは、本体とユニオン部が分離します。取り付けをする機器にあらかじめユニオン部だけねじ込み、後から自在に回るナットを閉めてバルブ本体を取付けることができます。バルブ自体を回転させる必要はないため、ハンドルの向きを合わせることも容易です。機器交換時にはバルブを「閉」にした上でユニオン部のナットを緩めれば配管側を止水した状態で機器の交換ができます。
BS6型ボールバルブ
品番 | ねじ |
BS6-13 | Rc1/2✕R1/2 |
BS6-20 | Rc3/4✕R3/4 |
ユニオン部は六角レンチでねじ込む

写真2:ユニオン部の内側は六角で回せる形状になっている。
分離したユニオン部は六角レンチを用いて機器などにねじ込みます。1/2サイズの場合は対辺12mmの六角レンチ、3/4サイズの場合は対辺17mmの六角レンチが適合します。
保温材をかぶせても操作できるロングハンドル

写真3:バルブハンドルは首下長さ30mm。20mm程度の保温材を巻いても十分に操作できる。
厚めの保温材にも対応するロングハンドルが標準装備されています。もちろん邪魔になる場合やいたずら防止のために取外すこともできます。なお色の識別が必要な場合は「標準ハンドル」や「首長ハンドル」に交換することもできます。
まとめ
熱源機や放熱端末、メーター周りなど設備機器の交換やメンテナンスには、バルブの設置が大切です。一方で多くのバルブはねじとバルブ本体が一体になっているため、狭所での取り付けにくさや、せっかく取り付けても交換時に有効に活用できないシーンもあります。BS6型ボールバルブはユニオン部とバルブ本体が分離する構造で、取り付け、機器交換時の止水と取り外しが容易に行えます。まだお使いになっていない設備工事店様にはぜひお試しいただきたい一品です。

大宮彰大

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