楕円形状の保温材付の配管を固定するダ円クリップ
ダ円サヤ管や高断熱コアチューブがピッタリ納まる
追い焚き配管や暖房配管で使われることが多い「ダ円サヤ管入りコアチューブ(品番:VO2-0710M)」や「高断熱コアチューブ(品番:UPT-7N-I)」などの楕円形状の保温材付配管は、これまで具合の良い固定金具が調達しにくい状況でした。ダ円クリップはそのような楕円形状の保温材付配管を固定することを目的として作られているのでストレスなく使用することができます。
使用頻度の高い2種類の配管の推奨品として認められている
ダ円クリップは「ダ円サヤ管入りコアチューブ(品番:VO2-0710M)」と「高断熱コアチューブ(品番:UPT-7N-I)」の適合支持金具として熱源機メーカーと配管メーカーが推奨しています。新築住宅や大規模な現場など品質を担保しなければいけない場面でも、保温材が潰れないので設計通りの性能を引き出すことができます。
品番 | 適合配管 | ビス穴径 |
VOF-7K | UPT-7N-I | Φ5.5 |
VOF-7 | UPT-7N-I | |
VOF-10 | DPT-7M-I | |
VOF-13 | UPT-10N-I |
ビス1本で固定。フタ付で天井配管もできる
ダ円クリップは底部にあるΦ5.5のビス穴1ヶ所で固定します。2カ所で固定する両サドルと単純に比較すれば半分で済みます。配管をはめ込んだ後は、上面のフタを押し込み固定完了です。壁や天井配管であってもフタが優しく保温材をホールドします。なお、固定用のビスは付属しないので対象物に合わせてご用意ください。
VOF-7Kはヒンジ突起で高断熱コアチューブもしっかり固定
VOF-7Kのみ”ヒンジ突起”がついています。これは「高断熱コアチューブ(品番:UPT-7N-I)」をはめ込んだ際にずれが起きないようにするための工夫です。また「ダ円サヤ管入りコアチューブ(品番:VO2-0710M)」をはめ込んだ際には図1の右側の様に本体内部に沈み込む構造になっています。
ところで、VOF-7とVOF-7Kの適合配管をご覧いただいた際に「あれ?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?VOF-7Kは、VOF-7のマイナーチェンジモデルなので適合する配管が同じなのです。施工面に優るVOF-7Kに一本化したいのですが、VOF-7を推奨しているメーカーも多いため併売しております。
VOF-7KとVOF-13は連結機能できれいにならべて配管できる
VOF-7KとVOF-13には連結用の溝が切られており、ダ円クリップどうしを互いに連結し配管を固定することができます。例えば床下に複数の配管を転がすことが多い温水式床暖房配管をきれいに効率よく通す際に便利です。
まとめ
追い焚き配管や暖房配管で使われることが多い「ダ円サヤ管入りコアチューブ(品番:VO2-0710M)」と「高断熱コアチューブ(品番:UPT-7N-I)」などの楕円形状の保温材付きの配管は、汎用の固定金具で具合の良いサイズを見つけることは困難です。その点、給湯器メーカーと配管メーカーが推奨している「ダ円クリップ」は、楕円形の保温材付ペア配管にジャストフィットでストレスがなく、保温材のつぶれによる放熱ロスの心配がありません。中でもVOF-7Kは、VOF-7をベースに改良を加え、保温材のズレを無くし、連結を可能にしました。ぜひ一度お試しください。
大宮彰大
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