給湯器・ボイラーの交換に便利な「エスロンUX絶縁継手」

長く給湯・冷温水管として採用されてきた花形配管「HTLP」。熱源機入替えが必要な現場から順に、より腐食しにくい最新のステンレスや砲金などの異種金属配管材料に繋ぎ変えなければなりません。給水配管は絶縁ユニオンを用いて絶縁処理していても、給湯配管は特に意識していない方も多いのではないでしょうか。

本稿では給湯配管にHTLPを使用している現場で、給湯器やボイラーを入替える際に便利な「エスロンUX絶縁継手(絶縁コア給水栓継手)」をご紹介いたします。

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HTLP専用のエスロンUX絶縁継手(コア内蔵型)

材質の違う金属配管を接続すると、電位差で電食が発生する可能性が高まります。こうした事態を防ぐために、積水化学工業では「水道用耐熱性硬質塩化ビニルライニング鋼管(以下HTLP)」用に「エスロンUX絶縁継手(絶縁コア給水栓継手)」を用意しています。絶縁継手は異種金属接触防止形継手とも呼ばれており、材質の違う金属配管の直接的な接触を防ぐ役割を果たします。

コンパクトに絶縁できるUX絶縁継手

絶縁継手と言えばこれまでは「絶縁ユニオン」がもっとも数多く採用された継手ではないでしょうか。今でも給湯器の入れ替えなどで既設の給水配管に取り付けられています。しかし、この「エスロンUX絶縁継手(絶縁コア給水栓継手)」を使えば、コンパクト設計されていますのでスッキリした配管に生まれ変わります。

絶縁ユニオンよりコンパクト

絶縁ユニオンの六角対辺は、配管径の倍ほどにもなるものがほとんどです。たとえば、20Aで比較した場合、ユニオンの面間寸法は52mm、六角の対辺は49mmあります。対して「絶縁コア給水栓ソケット(品番:WISS-20HCPL)」は、面間50.5mm、外径41.4mmとユニオンに比べてとってもコンパクト。多くの配管が所狭しと密集する給湯器やボイラー回りでも邪魔になりにくいサイズと言えます。

絶縁+コアが内蔵されている

「エスロンUX絶縁継手(絶縁コア給水栓継手)」は、絶縁機構と合わせてコアも内蔵しています。めねじ部分にリブ付きのコア(耐熱性塩ビ管)を内蔵することによって、おねじ外径側と内径側の両方を接続させるので抜けにくい仕組みになっています。また、シーラント(耐久性、耐候性、接着性などに優れた弾性シーリング材)を内蔵させているので、ねじ込んでいくにつれて隙間に充填されていきます。このようなシーラント・リブ付きコアを内蔵することで、ねじ断面や隙間からの水の侵入を防ぐことができ、電食や赤水の発生を防ぐ効果を最大限発揮してくれます。

絶縁コア構造

UX絶縁継手の使い方

たとえば、既存のHTLPが20Aの場合は「絶縁コア給水栓ソケット(品番:WISS-20HCPL)」をねじ込み絶縁した後に、「フレキニップル(品番:SKFN-20)」をねじ込み、「ステンフレキ(品番:SK20L-10)」で施工するのが最もカンタンな使い方です。

ラインナップ

ベストパーツでは「エスロンUX絶縁継手(絶縁コア給水栓継手)」のソケットとエルボの2種類を1個から当日出荷いたします。

絶縁給水栓ソケット(ISS)

壁掛型の配管におすすめです。

品番 ねじA ねじB L(全長)
WISS-15HCPL Rc1/2 Rc1/2 46.0mm
WISS-20HCPL Rc3/4 Rc3/4 50.5mm
WISS2015HCPL Rc3/4 Rc1/2 48.0mm
絶縁給水栓エルボ(ISL)

据置型の給湯器から横引配管する場合におすすめです。

品番 ねじA ねじB L1 L2
WISL-15HCPL Rc1/2 Rc1/2 35.0mm 32.0mm
WISL-20HCPL Rc3/4 Rc3/4 41.0mm 38.0mm
WISL2015HCPL Rc3/4 Rc1/2 41.0mm 38.0mm

まとめ

給水側では絶縁処理は一般的に行われていましたが、HTLPを使用した給湯管や冷温水配管でも「エスロンUX絶縁継手(絶縁コア給水栓継手)」を使用することでトラブルを未然に防ぐことができます。

ベストなパーツでは、施工業者様の住宅設備部材に関する小さな疑問やお困りごとの解決のお手伝いをさせていただきます。

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