灯油の移送給油には最適なタイプのドラムポンプを選定
※この記事は2020年4月9日に公開した記事ですが、再校正し2021年1月10日に再度公開しました。
ドラムポンプ選びは作業環境に合ったものを選ぶ
ドラム缶からオイルタンクやポリタンクに移送する場合、電動式であれば作業時間や体力も軽減できるので人気ですが、大体の現場では電源がないことが多く手動式を使わざるを得ない場合があります。しかし手動式ドラムポンプであっても、ドラム缶1本をわずか2分で吸い上げる大吐出量な商品もあるので一概にどちらが良いとは言えません。施工業者様の作業環境やスタイルにあったドラムポンプを選定することや、緊急に対応できるように2種類揃えておくこともポイントかもしれません。
手動式ドラムポンプ
軽油からA重油まで幅広く使える手動式ドラムポンプ「SBシリーズ」
数あるドラムポンプ製造メーカーの中で最もシェアが高い株式会社工進。そして、その工進の「ドラムポンプ(手動式)SBシリーズ」は、様々なタイプが登場している昨今においても未だ多くの支持を集めているベストセラー製品です。灯油だけではなく、軽油やA重油等もご使用いただけます。吐出ホース長、吐出量等のスペックの違いで下記の2種類のラインナップがございます。
品番 | 吐出ホース長 | 吐出量 | 重量 |
SB-20 | 22×1100 | 105回転/20ℓ | 3.8kg |
SB-25 | 25×1280 | 72回転/20ℓ | 5.8kg |
使用頻度が低い場合は安価な手動式ドラムポンプ「GJ-25」
ドラムポンプは一般的に高額な商品なので、使用頻度が低い方にとってご購入すべきかどうか、躊躇してしまうと思います。そんな方にオススメなのが「手動ポンプ式ドラムポンプ(品番:GJ-25)」です。他のタイプのドラムポンプと比べると作業性は劣り、用途は灯油のみに限られますが、価格は同じく手動のSBシリーズと比べ約1/6~1/8と非常に魅力的な製品です。材質は全て樹脂でできているので、本体重量がとても軽い点もメリットです。
品番 | 吐出ホース長 | 吐出量 | 重量 |
GJ-25 | 25×1160 | 20ℓ/分 | 0.4kg |
吸入ホースが自在の乾電池式ドラムポンプ「FQ-25」
様々なタイプのドラムポンプが登場した背景の1つに、「手動式だと作業が大変」という移送給油作業にあたる方からの声がありました。その不満の声を受けて開発されたのが、移送給油作業をする環境を選ばずに効率性を高めることのできる乾電池式のドラムポンプです。
工進の「乾電池式ドラムポンプ(品番:FQ-25)」は、単1乾電池を4本使用するだけで、電源の有無等を気にせずに楽に移送給油作業をすることができると非常にご好評頂いています。さらに扱いやすさを高めるために給油ガンノズルを標準搭載しており、手動式と比べて飛躍的に作業性が高まりました。また、吸入ホースは自在に操れるので場所を選ばず使用することができます。「乾電池式ドラムポンプ(品番:FQ-25)」は、灯油の他、軽油にもご使用頂けますが、ご使用の際の注意点として別売の乾電池では、マンガン電池は使用できません。LR20EJ-2SE等の単一アルカリ乾電池を必ず一緒にご注文して下さい。
品番 | 吐出ホース長 | 吐出量 | 重量 |
FQ-25 | 25×1500 | 10ℓ/分 | 0.83kg |
素早い移送給油が実現できる電動式ドラムポンプ「FP-25」
ドラムポンプの種類の中で最も効率が良く、作業性の高いのが電動式のドラムポンプです。AC100V電源がある環境でしか使えないという制約はありますが、作業性の良さと給油効率の面では他のタイプの追随を許しません。工進の「電動式ドラムポンプ(品番:FP-25)」は、扱いやすい給油ガンノズルを標準搭載し、さらに吸入パイプ部にはメッシュストレーナーが付いており、ポンプ内へのゴミの侵入をシャットアウトします。また灯油の他、軽油にもご使用頂けます。
品番 | 吐出ホース長 | 吐出量 | 重量 |
FP-25 | 25×1500 | 20ℓ/分 | 2.7kg |
まとめ
従来、手廻し式が主流だったドラムポンプは、時代の流れとともに乾電池式・電動式といった様々なタイプが登場し広く使われ始めてきています。今後は、さらに乾電池式や電動式の物のシェアが高まっていくと推測されます。皆様の作業環境に応じたドラムポンプを是非ご選定下さい。
永井達也
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