ガスフレキ壁貫通の雨仕舞対策 – ニシヤマと未来工業の防水カバー比較

ガス式衣類乾燥機の普及に伴い、ガスコンセントの増設工事が増加しています。こうした増設工事で頻繁に使用されるガスフレキですが、屋内に新たに配管を組み込む際には特に雨仕舞対策が重要です。適切な防水対策が行われていないと、建物に重大な損傷を与え、最悪の場合訴訟問題に発展する可能性もあります。本記事では、リスクを軽減するためにおすすめのガスフレキ防水カバーを比較し、それぞれの特徴と利点を紹介します。

雨仕舞対策の重要性とガスフレキ引き込みの防水対策

リフォームなどで新たに配管を屋内に引き込む際には、壁貫通部の防水処理が欠かせません。防水処理が不十分だと、雨水が壁を伝って室内に侵入し、内装の腐食や建物の躯体を損傷する可能性があります。このような事態を避けるためにも、新たにガスフレキを引き込む際には、カバーを設置し、適切な防水施工を行うことが重要です。

ニシヤマ ガスフレキ防水カバーの防水性能とサイズバリエーション

ニシヤマのガスフレキ防水カバー(品番:NZ17-●●)は、高い防水性能を持つ貫通カバーで、ガスフレキ貫通部にパッキンが付属しています。サイズバリエーションが豊富で、ガスフレキ10Aから25Aまで対応可能です。

カバーの中央にある孔にガスフレキを通すシンプルな仕様で、固定ビスが4本付属しています。ただし、ビスを打ち込む際には、別途コーキングを施して防水処理を行う必要があります。

「ニシヤマ ガスフレキ 防水カバー NZ17-●●」

「ニシヤマ ガスフレキ 防水カバー NZ17-●●」は1個から当日出荷可能です。

品番 適合呼び径 貫通孔D パッキン内径
NZ17-10A ガスフレキ10A φ16.0 φ14.2
NZ17-15A ガスフレキ15A φ20.7 φ18.0
NZ17-20A ガスフレキ20A φ26.5 φ23.0
NZ17-25A ガスフレキ25A φ33.3 φ29.6

 

写真1:ニシヤマ ガスフレキ防水カバーを本体裏から見た写真

ニシヤマ ガスフレキ防水カバーを本体裏から見た写真。 パッキンの内径がガスフレキ貫通孔の径より小さく設定されており、雨水の侵入を防ぎます。また、パッキンに厚みもあり、防水カバー外周部から貫通部にかけて侵入してくる雨水もシャットアウトしてくれます。

納まりの綺麗な未来工業 ガスフレキ壁貫通カバー

未来工業のガスフレキ壁貫通カバー(品番:GWK-10)は、カバー部分が上下にスライドし、ガスフレキ貫通部を目隠しできるスタイリッシュで綺麗な納まりの貫通カバーです。

「未来工業 ガスフレキ壁貫通カバー(10A、15A用)品番:GWK-10)」

「未来工業 ガスフレキ壁貫通カバー(10A、15A用)品番:GWK-10)」は1個から当日出荷可能です。

品番 適合呼び径 適合パイプ径 材質
GWK-10 ガスフレキ10A・15A φ21.5mまで PVC樹脂
構成部材の写真

デメリットとしては、先ほど紹介させていただいたニシヤマ ガスフレキ防水カバー「品番:NZ17-●●」よりも防水効果が弱い点です。写真3は「ガスフレキ壁貫通カバー 品番:GWK-10)」を裏側から見た写真です。

写真4:「ガスフレキ壁貫通カバー 品番:GWK-10)」を裏側からみた写真。

ご覧の通り、ガスフレキ貫通孔よりも付属のパッキンの穴径が大きいため、貫通部への直接的な防水効果はありません。表面のスライドするカバー部にもパッキンが付属していないため、雨水の侵入が心配な場合は、ガスフレキ貫通部やビス穴に別途コーキング処理が必要です。また、固定用に4.5×10mmの楕円形の穴が上下2箇所に開いていますが、ビスが付属していないため、外壁材に合わせたビスを別途手配する必要がある点にも注意が必要です。

まとめ

ニシヤマのガスフレキ防水カバー(品番:NZ17-●●)は防水性能が高く、サイズバリエーションも豊富で信頼性があります。一方、未来工業のガスフレキ壁貫通カバー(品番:GWK-10)は見た目がスタイリッシュで施工が簡単ですが、防水効果が弱いため適切なコーキング処理が必要です。適切な防水カバーを選び、適切に施工することで、雨水の侵入を防ぎ、建物を保護することが重要です。

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