LPガス容器を設置する際、火気との2m以上の離隔距離を確保するのが難しいと感じたことはありませんか？そんなお悩みを解決するのが新商品の「給湯器用隔壁板」です。多くの現場では、「LPガスボンベ用隔壁パネル」を用いて火気を遮る手法がローコストで優れた選択です。しかし、土間や砂利敷きの現場では、床側に固定ができないという問題が生じます。そんな現場にオススメしたいのが「給湯器用隔壁板」です。

省スペースで離隔距離を満たし安全を確保できる

「LPガスボンベ用隔壁パネル」は、設置位置の低い屋外コンセントやエアコンの室外機から高い位置にある壁掛式給湯器まで、これ1台で離隔距離を確保できるメリットがあります。半面、サイズが大きく、狭い現場には搬入が困難だったり、土間や砂利敷きで床側に固定できないというデメリットもあります。その点、壁掛式給湯器の周囲を不燃材料で囲むだけのコンパクトサイズで、かつ、床側に固定しない「給湯器用隔壁板」なら、省スペースで離隔距離を満たし、安全を確保できます。

※「LPガスボンベ用隔壁パネル」の特徴や必要性については、過去の記事（【隔壁パネルを使ってプロパンガスのボンベをより安全に設置する提案を！】）でご紹介しています。

ホームハイテック製の「給湯器用隔壁板」

「給湯器用隔壁板（品番：SPQ-105）」は、LPガス容器設置場所から2m以内にある壁掛式給湯器の周囲に取付け、火災を防ぐ隔壁板です。本体は2枚の遮へい板からなり、図1のように給湯器の周囲（側面と底面）に取り付けます。アルミ製のため軽量で取付時の壁面への負担も少なく、運搬性・加工性にも優れています。また、取付けに必要な部材が一式セットになっているので、部材の拾い出しが必要ないのも魅力です。

品番	遮へい板寸法(mm)		セット内容
	側面用	平面用
SPQ-105	幅50×奥250×高550	幅450×奥250×高11	遮へい板（側面用・平面用各1）、ブラケット×2、丸木ねじ×7、オールプラグ×7、両面テープ×1

給湯器用隔壁板の施工手順

1. 遮へい板（平面用）を配管部に合わせてカットします。
2. 遮へい板（側面用）を付属の木ねじ式アンカーで壁に固定します。
3. 付属のブラケットを木ねじ式アンカーで壁に固定します。
4. ブラケットと遮へい板（平面用）を両面テープで接着固定、施工完了です。

留意すべき点：限定的な用途と切り欠き加工が必要

「給湯器用隔壁板」は最小限のスペースで取付できますが、用途が壁掛式給湯器に限られる点と、底面に取り付ける遮へい板は配管部に合わせて切り欠き加工を現場で行う必要がある点には注意が必要です。ベストパーツオンラインでは、スムーズな加工をお手伝いする各種工具もラインナップしています。

代表画像	商品名	商品説明
	ホールソー278 （品番：278○）	厚み4mm以下の鋼板、ステンレス板、銅板、アルミ板に使用可能。配管部の開口に。
	万能ばさみ （品番：MU-0200）	配管部の切り欠き・カットに。
	コンクリートドリル　デルタゴンビットSDS-プラス （品番DLSDS080）	付属のオールプラグ用の穿孔に。（穿孔径：8.0mm）

まとめ

「LPガスボンベ用隔壁パネル」はコストを抑えられる反面、サイズが大きく、搬入が困難だったり、床に固定できないといったデメリットもあります。隣接する火気器具が壁掛式給湯器に限定される場合、「給湯器用隔壁板」を使用することで最小限のスペースで離隔距離を確保し、確実・安全に火気を遮ることが可能です。また、取付に必要な部材が一式セットになっていますから、部材の選定の手間も省けます。ぜひ一度お試しください。