今こそ「タテ桟」を活かす!

下地にビス止めしたバックハンガー(取付板)に、引っ掛けて固定するエアコンの室内機。エアコンの設置台数が以前より増え、バックハンガーの固定ビスが打ち込めないような場所にも設置しなければならない現場が増えたと感じる施工業者様は多いはず。本稿では、廻り縁と鴨居を利用して室内機を取り付ける「タテ桟(品番:C-TSG)」をご紹介いたします。

この記事は2020年5月18日に公開しましたが、修正して2021年10月18日に再度公開しました。

意外と使えるね!といわれる古い商品「タテ桟」

「タテ桟(品番:C-TSG)」は、廻り縁と鴨居を利用して室内機を取り付けることから、下地の有無にかかわらず任意の位置に室内機を設置することができます。例えば、天井裏や床下にエアコン室内機を設置する仕様の住宅に対して、壁際に限らず設置できるので「昔からある商品だけど意外と使えるね!」といわれます。

強度のある間柱や廻り縁に固定する

「タテ桟(品番:C-TSG)」は1セットから当日出荷です。

品番 取付寸法 付属ビス
C-TSG 320~630mm (4×25)8本、(3.5×8)6本

和風建築において、和室の壁を漆喰、珪藻土、プラスター、土壁、砂壁で仕上げている場合、壁の呼吸を最大限生かすためにエアコンの室内機を壁に押し付けることは避けたいものです。また、洋風建築であっても木造であれば、間柱や胴縁の位置が室内機のバックハンガー固定位置と合わない場合があります。「タテ桟(品番:C-TSG)」は、壁側に室内機のバックハンガーを固定できる間柱、胴縁、または裏補強のない現場にエアコン室内機を取付ける際に使用します。

現場に応じて様々な箇所に固定できる

取付イメージ

室内機の上下320mm~630mmの範囲で強度が保てる箇所に、付属のビスで「タテ桟(品番:C-TSG)」を固定してから、室内機のバックハンガーを固定するのでとてもカンタンに取り付けることができます。上図①のような取り付け方が一般的ですが、②のように吊り下げて固定することもできます。②の取り付け方は廻り縁に強度がないと行うことができませんが、「タテ桟(品番:C-TSG)」が下部にはみ出ないので美観も向上します。

桟固定部はビスが打ちやすいよう工夫されている

曲面がポイント!

「タテ桟(品番:C-TSG)」の上下のビス穴がある部分を桟固定部と言います。実はココがポイントで、廻り縁等の上方に固定しやすいよう緩やかな曲面を描いているのです。

まとめ

エアコンの室内機が、壁の強度不足などで固定できない時は、廻り縁や鴨居に「タテ桟(品番:C-TSG)」を使って固定することで解決を図りましょう。最近は、曲面になっているタテ桟の桟固定部が、上方にビス止めできる特徴を活かして、床下や天井裏に設置する室内機に使用される施工業者様もいらっしゃいます。ただし、タテ桟が室内機の上下にはみ出てしまい、美観が良いとはいえない点は否めません。見える場所に設置する場合は、塗装をかけてドレスアップすることをオススメします。

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