ドレン排水が室外機の周りに垂れ流れると、黒カビなどの汚れが固着したり、ジメジメしている場所が好きな蚊や害虫が発生します。せっかくエアコンで快適な生活を手にしたユーザーも、それではアフタートラブルになりかねません。本稿では、ドレン排水をキレイに排水溝に流せるドレンラインを紹介します。

※この記事は、2020年3月3日に公開した記事ですが、追記した記事を2020年8月24日に再度公開しました。

室外機の周りを清潔に保つ

ベランダに室外機を設置した場合、ドレン排水をベランダに垂れ流すことになり、濡れた床にホコリ等がこびりつきシミや汚れの原因になります。戸建住宅の場合であっても、室外機を設置した犬走りにドレン水が滞り黒カビが発生している現場があります。

ドレン水を排水溝まで一直線に流す

「カット済みドレンライン」を使用すれば、排水溝までキレイにドレン排水を流すことが可能です。幅55㎜のセンターに溝があるので、エアコンの室外機から出るドレン排水が、溝を伝って排水溝まで排出します。また、戸建住宅であってもドレン排水を犬走にだらだら滞留させるのではなく、きれいに庭まで誘引することができます。

「カット済みドレンライン」の場合、それ自体に勾配はついていないため、敷設する犬走やべランダなどが1/100以上の勾配が確保されていなければ正しく排水できなくなりますのでご注意ください。

品　番	全長
DL-25-G-2	2m
DL-25-G-5	5m
DL-25-G-10	10m

ドレンラインは床に接着してください。

床面と「カット済みドレンライン」の接着面のゴミや汚れを取り除いてから、セメダイン「スーパーX8008(屋内外兼用)　RE-535」を使用して床面に張り付けてください。その際、床面との間に隙間が生じないように、接着剤はドレンライン接着面の全面に塗布してください。

排水溝の端から1ｃｍ程はみ出して設置するのがポイント

排水溝ピッタリに「カット済みドレンライン」を設置すると、角部にドレン水が溜まりやすくなるので、1ｃｍ程長めに排水溝側に出るようにすることで、キレイにドレン水を流すことができます。

専用ホルダーを使用してドレンホースを集合させよう

「ドレンライン用ホルダー（品番：DL-H13N-G）」は、「カット済みドレンライン」に挿入して使用します。室外機と室内機に接続された「ドレンホース（品番：DH-14）」や「ドレンパイプ （品番：DP-142）」を集合させて「カット済みドレンライン」に排水する専用ホルダーです。

接続は、接着剤不要のワンタッチ設計です。両サイドにカットラインを設けてあるので、最大3本の「ドレンホース（品番：DH-14）」を接続することが可能です。室内機、室外機のドレンホースをまとめることで、美観向上にも繋がります。

品　番	適合配管
DL-H13N-G	DH-14、DH-16、DHQ-14、DHW-14、DHQ-16、VP-13
DL-H20-G	VP-20

まとめ

エアコンを追加設置する際は、ドレン排水をキレイに排水溝まで誘引できる「カット済みドレンライン」を使用してください。室外機の周辺はドライな環境になり、長く美観が保たれるうえに蚊や害虫を抑制することが可能です。