エアコンからの水漏れを防ぐためのドレンホース清掃術

「エアコン使用中に水が垂れてきた」といったユーザーのお悩みの多くはドレンホースの詰まりが原因です。その都度室内機を分解して原因を調べていては時間がいくらあっても足りません。なぜ詰まりが生じるのかを理解することでそれに対する対応策が考えられます。そこで本稿ではドレンホースの詰まりの原因と、室内機を分解しないで解決できる清掃方法をご紹介します。

エアコンの水漏れの原因は多くがドレンホースの詰まり

室内機から発生したドレン水を排出するドレンホース、当然ですがエアコンを運転しているときのみ内部に水が通るため運転停止した際に表面張力で内部に残ってしまう水滴があります。特に夏場はこの周りにカビや菌が発生しやすく、ドロッとした汚水が生成されドレンホースを詰まらせる原因になります。

ドレンホースの汚れの原因とキレイにする方法

ドレンホースに様々なアダプタが取り付けられている例

ドレンホースには防虫対策、静音用の部材が取り付けられていることがあります。

ドレンホースには防虫などを目的としたキャップや、ポコポコ音を解消するためのアダプタが付いている場合があります。これらはユーザー自身で取り付け可能なため、管端が上り配管になっていたりゴミが詰まっていることも考えられます。上り配管は管端を下げれば済みますし、ゴミの詰まりが原因の場合多くは目視で確認できるうえ、キャップやアダプタを取り外してゴミを取り除くだけなので対処は容易です。しかし汚水などが原因の場合には別途道具を用意してドレンホース内をキレイにする必要があります。そこで今回はドレンホース内の掃除方法を2種類ご紹介します。

ドレンホース用サクションポンプ

ドレンホース用のサクションポンプは注射器のような形をしており、空気を吸い取る力でドレンホース内の汚れを排出します。しっかりと口を押さえて2~3回吸い込めば効果を発揮します。ただし、引いたハンドルを元に戻す際に一気に力を入れると、汚れが逆流して室内機から噴出することになるので注意してください。

ラインナップ

ベストパーツオンラインでは4種のサクションポンプをすべて当日出荷でラインナップしています。このうち一番お引き合いをいただくのはエルボノズル付属モデル(品番:TA918SX)で、低い位置に転がしてあるドレンホースの端にも使用しやすく好評をいただいております。

商品画像 品番 適応ドレンホース径 付属品
SWT-210Dの写真 SWT-210D φ14、φ16 ストレートノズル
TA918SW ストレートノズル
TA918SXの写真 TA918SX ストレートノズル、エルボノズル
TA918SSの写真 TA918SS ストレートノズル、排水栓ゴム2種

ワイヤー収納式パイプクリーナー

ワイヤー収納式パイプクリーナーは排水管の掃除をするための道具ですが、ドレンホースに応用することでサクションポンプでは吸いきれなかった汚れを取り除くことができます。カビや菌の繁殖を抑えるためにも根こそぎ掻き出してしまいましょう。しかしドレンホースは樹脂製が多く、無理に力を入れると内側に傷がついてしまう恐れがあるため排水管に使用する際よりも注意が必要です。

ラインナップ

先端のコイルのようなグルグルとした部分の径はφ12のため、呼び径φ14、φ16どちらのドレンホースにも入ります。

PR802S-3の写真

ワイヤー収納式パイプクリーナーは1個から当日出荷可能です。

品番 ワイヤー長さ 先端径
PR802S-3 3m φ12
PR802S-5 5m

まとめ

エアコンからの水漏れの原因の多くはドレンホースの詰まりにあります。ドレンホースをキレイにする方法として、ドレンホース用のサクションポンプワイヤー収納式パイプクリーナーをご紹介しました。多くの場合はサクションポンプで汚れが取れますが、パイプクリーナーを併用することでキレイの持続性を高めることができます。万が一今回ご紹介した方法でも水漏れが改善しないようでしたら、ドレンパン周辺で問題が生じている可能性もあるので室内機の中を確認してみてください。

また、エアコンクリーニングに関する記事もありますのでご覧いただき、エアコンのクリーニングも同時にユーザーに提案してみてはいかがでしょうか。

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寺島 佳希

業務部所属。皆様の施工のお役に立てるような部材をご紹介します。
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