防火ダンパー付深型換気口の画像

防火ダンパー付き外壁用換気口を3機種新規ラインナップ

建築基準法では、換気設備のダクト等が準耐火構造の防火区画を貫通する際、防火ダンパーの設置が義務付けられています。防火区画は、火災発生時に火の拡散と煙の外部への流出を防ぐための重要な役割を果たします。これらのダンパーには、指定された性能評価を受けた「特定消火設備該当品」を用いることが求められます。

防火ダンパー付き外壁用換気口は「特定消火設備該当品」を選定

ベストパーツオンラインでは、特定消火設備該当品として、深型フード・丸型フード・水切り板付丸型フードの3機種の防火ダンパー付き換気口を新たにラインナップしました。

防火ダンパーとは

構造

防火ダンパーには、各個ごとに溶融温度が調整された温度ヒューズが装着されています。空気温度が設定値を超えると、ヒューズが溶け、自動的にダンパー(羽根)が開いて炎や煙の進行を遮断します。温度ヒューズは設定温度があり、一般的なダクトでは72℃、厨房設備などの火気使用室では120℃に設定します。

防火ダンパーの構造が分かる画像 

図1:設定温度以上の空気が流れると茶色の温度ヒューズが溶融し半月状のダンパーが開き管内を封鎖します。

注意点

「防火区画」内であっても、開口面積が100㎝²以下や温度が上がりやすい厨房では、ダンパーの取付義務はありません。温度ヒューズは埃や塵が溜まりやすいダクト内にあるため、6ヶ月を目安に作動点検・温度ヒューズの目視確認を修理技術者に依頼して行ってください。温度ヒューズの交換はは6~7年を目安に計画してください。ダンパーが作動すると換気が行えなくなります。ダンパー作動後は速やかに復帰作業を行ってください。

防火ダンパー付き外壁用換気口

深型フードタイプ

φ150口径用のヒューズ設定温度違いを2種類ラインナップしました。整流板と横ガラリが排気流を斜め前方へ導き外壁汚れを軽減します。丸型フードに比べてフード部が長くダクト内への雨水の侵入を抑制できます。

「深型フード防火ダンパー付き(品番:FGS150FDSQ)」の画像

「深型フード防火ダンパー付き(品番:FGS150FDSQ)」は1個から受注します。

品番 ダクト径 ヒューズ設定温度
FSG150FDSP φ150 72℃
FSG150FDSQ 120℃

丸型フードタイプ

φ150口径用のヒューズ設定温度違いを2種類ラインナップしました。今回のラインナップで一番のローコストタイプです。排気流を下方向に放出する横ガラリを搭載しています。

「丸型フード防火ダンパー付き(品番:SHG150ADSQR)」の画像

「丸型フード防火ダンパー付き(品番:SHG150ADSQR)」1個から受注します。

品番 ダクト径 ヒューズ設定温度
SHG150ADSPR φ150 72℃
SHG150ADSQR 120℃

丸型フード水切り板付タイプ

φ150口径用のヒューズ設定温度違いを2種類ラインナップしました。排気流を下方向に放出する横ガラリ、雨水や結露水を壁面から離れた位置に落下させる水切り板の構成で外壁汚れの発生を抑えます。

「丸型フード水切り板付(品番:SHG150ARDSPR)」の画像

「丸型フード水切り板付(品番:SHG150ARDSPR)」は1個から受注します。

品番 ダクト径 ヒューズ設定温度
SHG150ARDSPR φ150 72℃
SHG150ARDSQR 120℃

まとめ

防火区画内での防火ダンパー付き製品の設置は法律で義務付けられています。必ず、指定性能評価機関の認定を受けた「特定消火設備該当品」を使用してください。ベストパーツオンラインでは、深型フード丸型フード水切り板付丸型フードの3機種をラインナップしました。なお、製品は1個から注文可能ですが、取寄せ品であり、送料が発生する点にご注意ください。

ベストパーツオンラインショップ

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室橋尚哉

1989年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。分類は空調換気を担当。1963年生まれ。
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