非粘着、微粘着(新非粘着)、そして粘着テープ。冷媒管用テープの売れ線はコレ!

エンボス被覆が施されている配管やケーブル類を巻き付けてまとめる冷媒配管用テープには、「非粘着」「微粘着」「粘着」という仕様があります。本稿では、冷媒管用テープの粘着タイプ別の特徴をご紹介します。

※この記事は2020年3月16日に公開したものですが、校正し直し2021年5月11日に再公開いたしました。

ベストパーツオンラインショップ

「非粘着」と「微粘着」は目的は同じ。お好みで使い分ける

巻直しが可能で安価な「非粘着タイプ」と作業中に落としてもほどけにくい「微粘着タイプ」は、冷媒管をはじめとした被覆銅管のエンボス被覆の凸凹を吸収して密着するため、ケーブルやドレンホースなどとまとめ上げる目的に使用します。目的は同じですからお好みに合わせて使い分けてください。それらのテープの端末処理に使用するのが「粘着タイプ」です。

なお、当たり前と言われそうですが、被覆銅管を巻き上げる際は、必ず下から上に巻き上げます。上から下に巻くと合わせ目から雨水が入り込んでしまいテープの劣化を速めてしまいます。

巻直しが可能な「非粘着テープ」

写真はデンカのKTシリーズのアイボリーです。

エアコン配管用に開発された非粘着テープで、建物の外観に合わせたカラーバリエーションを揃えています。又、表面をツヤ消しにすることで、外壁との調和が図れます。

品番 サイズ
HN-50 50㎜×18m 0.15㎜ アイボリー・灰色・白・黒・茶・NEWアイボリー(NI)
HN-75 75㎜×18m 0.15㎜ アイボリー・灰色・白・黒・茶

※KTシリーズはデンカ社製、HNシリーズは因幡電機産業社製

ほどけにくく作業性に優れた「微粘着テープ」

写真は因幡電機産業のHYシリーズのアイボリー

テープ基材に特殊加工を施し、作業中に誤ってテープを落としてもほどけない加工が施されているのが「微粘着テープ」「新非粘着テープ」と呼ばれるテープです。特に、HYシリーズのアイボリーには注意が必要です。というのも、いわゆるアイボリーとNEWアイボリーというややこしい設定があるからです。スリムダクトを使用する場合は「ネオピタテープ(新非粘着) アイボリー(品番:HY-50/IV)」、裸で仕上げる場合は「ネオピタテープ(新非粘着)NEWアイボリー(品番:HY-50/NI)」という具合に使い分けてください。

品番 サイズ
KTN-50 50㎜×18m 0.15㎜ アイボリー・灰色・ホワイト
KTN-75 75㎜×18m 0.15㎜ アイボリー・灰色・ホワイト
HY-50 50㎜×18m 0.15㎜ アイボリー・NEWアイボリー
HY-75 75㎜×18m 0.15㎜ アイボリー

※KTNシリーズはデンカ社製、HYシリーズは因幡電機産業社製

連成計

非粘着テープの端末処理「カラー粘着テープ」

写真はデンカのカラー粘着テープです。

日本で初めて工業化に成功し、第一回のJIS認可〈JIS C 2336〉を受けたデンカのテープは、電力や鉄道業界からも信頼を受けているテープです。原反フィルムから加工まで日本で一貫生産しており、安定した品質と高い信頼性があります。又、作業性にも優れ、基材の程よい伸び、優れた手切れ性、巻き締まりも良いと高い評価を受けています。

「ビニテープ」はデンカ株式会社の登録商標です。

品番 サイズ
VT-1910
19㎜×10m 0.2㎜ アイボリー・赤・緑・青・灰色・黒・白・クリア
VT-1920 19㎜×20m 0.2㎜ アイボリー・灰色・黒・白
VT-5020 50㎜×20m 0.2㎜ アイボリー・灰色・黒・白

まとめ

エンボス被覆が施されている配管と冷媒配管用の「非粘着テープ」の組み合わせは「施工性が高い」という言葉だけでは片づけられません。ただし、高所作業が多いエアコン配管の場合、作業中に手から落ちてしまわないよう、「微粘着テープ」「新非粘着テープ」と呼ばれるほどけにくいテープの方が人気があります。とりわけ因幡電機産業製のスリムダクトSDおよびLDのアイボリーと色合わせをする現場が多いため「ネオピタテープ(新非粘着) アイボリー(品番:HY-50/IV)」が売れ線です。

最後は、非粘着・微粘着に関わらず、末端を必ず粘着テープで仕上げてください。

ベストパーツオンラインショップ

 

  • シェア
  • twitter
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP
LINE it!
MAIN MENU SUB MENU