スリムダクトSDからスリムダクトPDに一発変換できる「PDSD変換継手」

学校空調のエアコン整備で爆発的に売れた因幡電工の「スリムダクトPD」。機器廻りを「スリムダクトPD」で浮かし、躯体廻りは「スリムダクトSD」で壁面に沿わせた施工がしたい時に一発で変換できる「PDSD変換継手」をご紹介します。

※この記事は2020年1月24日に公開したものですが、校正し直し2022年8月24日に再公開いたしました。

躯体との接点を極限まで減らす「スリムダクトPD」

「ラッキングカバー」「スリムダクトSD」の良いとこ取りした「スリムダクトPD」は、学校空調エアコン整備工事で人気に火が付きました。この樹脂材料を使った新浮かし工法は、50A~125Aまでの市販の配管バンドに使えるため、GHPなどの業務用空調機の冷媒配管はもとより業務用給湯器の給水給湯配管などにも使えると評価が高く、住宅か非住宅かを問わず設備配管化粧材料の新たな潮流と言えるのではないでしょうか?

図1:PDシリーズは屋内外に使える配管化粧カバーです。

スリムダクトPDを使った新型浮かし工法の特徴

配管と基礎や壁の縁を切り直線的な配管を可能にする

図2の通り、配管を立バンドで固定後、配管に「スリムダクトPD」をはめてから固定ジョイントなどの継手をかぶせ、ビスで固定するだけのカンタン施工です。配管を基礎や壁から浮かすこの工法は、羽子板T字足といった固定金具の高さの分だけ壁面や天井の段差をかわせるので、直線的でスッキリとした美観になります。また、設置後にドレン水や雨だれで汚れがちな基礎や屋上、そして壁等の清掃が楽々。数年後に塗装や防水シートの補修をする際にも作業がしやすいため仕上がりもきっとよくなります。

図2:新浮かし工法の設置手順

ラッキングカバーと異なり変形しにくい材質

これまで使われていた金属製のラッキングカバーは、変形したり腐食する恐れがありました。その点「スリムダクトPD」は、硬質ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)製のため軽くて変形しにくいといえます。もちろん、腐食の心配は無用です。ただし、樹脂ですから熱変形の恐れはありますので、反射などで熱が集中するような場所に設置することは避けてください。

50A~125Aまでの被覆銅管が収容できる豊富なサイズバリエーション

サイズは90・120・140の3サイズあり、各サイズの収容能力は図3の通りです。

図3:ダクトサイズと収納可能被覆銅管サイズの目安表

一部を躯体に沿わせた施工がしたい時に便利な「PDSD変換継手」

「PDSD変換継手」は、機器廻りを「スリムダクトPD」で浮かし、躯体廻りは「スリムダクトSD」で壁面に沿わせた施工がしたい時などに便利な変換継手です。図4のように壁面に沿わせた「スリムダクトSD」に「PDSD変換継手」を接続して、犬走の横引き配管以降を「スリムダクトPD」で浮かす場合や、天吊配管の「スリムダクトPD」に「PDSD変換継手」を接続して、壁面の立配管以降を「スリムダクトSD」に変換して配管する場合にご使用ください。

図4:横配管は浮かして、立配管を壁面に沿わせたイメージ

PDのダクトにSDの継手を接続して使う

写真の「PDSD変換継手(品番:PSDR-90-100)」は1個から当日出荷です。

品 番 適用接続部材
スリムダクトPD スリムダクトSD
PSDR-90-100 PD-90ダクト SD-100用パーツ
PSDR-120-140 PD-120ダクト SD-140用パーツ

まとめ

これまでは、壁面に沿わせる工法の「スリムダクトSD」と浮かし工法のラッキングカバーを接続することができませんでした。しかし、「PDSD変換継手」を使えば、難なく壁面に沿わせた「スリムダクトSD」と浮かし工法の「スリムダクトPD」を接続することができます。

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