「サーモ継手」を取り付ければ、単水栓でも安全にお湯が使える!
※この記事は2019年6月13日に公開した記事ですが、修正し2020年11月18日に再度公開しました。
キャビネット内に「サーモ継手」を取り付ければ、単水栓が安全性の高い湯水混合栓に変わります
不特定多数の方が繰り返し水栓を使用される可能性の高い現場では、ウィルス感染症対策の観点から非接触型(タッチレス)水栓への交換が進んでいます。一方、多くの施設では、冬の寒い時期でも冷たい水しか使えないことが、快適な手洗いを妨げる要因の一つとなっています。しかし、小型の電気温水器を化粧台のキャビネット内に設置して、この「サーモ継手(品番:U11-20X3)」を使用すれば、常に安定した温度で出湯することが可能になります。また、夏の暑い時期は「サーモ継手」のミキシング温度を低くすることで、無駄なエネルギーコストを削減することも可能です。
端末での温度調整が難しい場合には特に有効
現在の給湯設備は機器側で給湯温度調整が可能なものが多く、突然高温のお湯が出てしまうようなケースは稀です。一方で、旧式の電気温水器やホテルなどの即出湯システムでは、端末の水栓ハンドルだけで温度調整を行う必要があるため微妙な調整が難しく、一歩間違えば火傷やヒートショックの心配も捨てきれません。「サーモ継手(品番:U11-20X3)」を使って湯水をミキシングすれば、温度調整機能のない給湯設備でも設定温度での安定した出湯が可能になります。よって、お年寄りや小さなお子様が使った場合の事故リスクは格段に減少します。
キャビネット内に収まるコンパクトな設計
「サーモ継手(品番:U11-20X3)」自体は非常にコンパクトな造りなので、狭いキャビネット内でも邪魔になりません。設置後は温度調整ハンドルで出湯温度を設定すれば、サーモカートリッジの働きで湯水の混合量を自動調節し、お湯が熱くなったり冷たくなったりすることなく、安定した温度のお湯を出すことができます。もちろん、赤い安全ボタンを押し回さなければ40℃以上の高温出湯はできませんので安全です。
取り付けはモンキーレンチのみでカンタンに行える
設置自体は非常にカンタンで、シングルレバー混合栓やツーバルブ混合栓の湯側止水栓の先に取り付け、給水側からチーズ分岐したステンレスフレキでサーモ継手に給水します。「サーモ継手(品番:U11-20X3)」で出湯温度をコントロールし、ご高齢の家族や小さなお子さんが、万が一レバー操作を誤ってお湯側を全開にしても、熱湯が出るのを防ぐことができます。お掃除で高温を使用したい時はサーモ継手の安全ボタンを押し回してください。
単水栓でもお湯が安心して使えるようになる
非接触型(タッチレス)水栓への交換はもちろんの事、デザイン的な観点から洗面混合栓を単水栓に変えるケースが増えています。そんな場合にも「サーモ継手(品番:U11-20X3)」を組み合わせることで、単水栓でも快適な出湯温度を実現できます。もちろん、夏場やお湯が必要ないと感じた時はサーモ継手のハンドルを0℃にすれば、通常の温度の水を使うことが可能です。
コンパクトで取り付けがしやすく、安全な給湯環境を実現する「サーモ継手(品番:U11-20X3)」
品番 | 使用温度 | 最高使用圧力 |
U11-20X3 | 80℃以下 | 0.75MPa |
まとめ
感染症対策として”手洗い”が推奨される中、冬場など寒い時期でも水だけではなくお湯で手を洗いたいという一定のニーズがあります。特に老健施設や保育所などで、単水栓でもお湯が使えるよう電気温水器などの熱源機を設置する場合、快適な手洗い環境と事故防止のために同時に取り付けて頂きたいのが「サーモ継手(品番:U11-20X3)」です。仮に給湯器の出湯温度設定が50℃以上だった場合でも、サーモの働きで常に適温でミキシングしてくれますので、温度の飛び跳ねによる不快感や火傷などの心配がなくなります。本体も非常にコンパクトで止水栓上部に違和感なく収まり、取付自体も簡単ですので、給湯器や非接触型水栓と一緒にご提案してみてください。
佐々木 克仁
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