耐熱ガラスに焼き付いた硬いスケールは浸け置き除去が効果的
2021.04.07
ストーブなど燃焼機のオーバーホール時、最も手間のかかる作業はスケール除去です。運転時間、火力、燃焼筒内の雰囲気によってスケールの付き方が異なるので一概に言えませんが、一般的な洗浄剤では除去することはできません。本稿では、浸けて置くだけでスケールが取れる「耐熱ガラスクリーナー」をご紹介いたします。
※この記事は2020年10月10日に公開した記事ですが、校正し直し2021年4月7日に再公開しました。
目次
傷つきやすい耐熱ガラス管は浸け置き除去がオススメ
ストーブのスケールは、シリコン等の成分を含んだ雰囲気をファンから吸い込んで燃焼した際に生成される被膜を言います。その為、一般的な洗浄剤を使って擦っても除去することは難しく、特に耐熱ガラス管は白く傷が入ったり、割れたりする場合がありますので適切な洗浄剤を使用した浸け置き洗いがオススメです。
浸けて置くだけの「耐熱ガラスクリーナー(品番:C-10L)」
「耐熱ガラスクリーナー(品番:C-10L)」を使用した洗浄作業はとてもカンタンで、取り外した耐熱ガラス管を原液に約30分間浸した後にワックスで仕上げるだけ。擦らないので傷がついたり割れる心配がなく、汚れや洗浄剤を周囲に飛散させることもありません。更に1箱だけで、約70個から90個の耐熱ガラス管を洗浄する能力があるので、大きいポリ容器を利用して重ならないように浸せば10個以上を同時に浸け置きすることが可能です。
品 番 | 容 量 |
C-10L | 10ℓ |
原液のまま浸けて付属のワックスで磨くだけの洗浄方法
洗浄前 Before
洗浄後 After
洗浄手順
- ガラス管が隠れるくらいのポリ容器を準備して、「耐熱ガラスクリーナー(品番:C-10L)」を原液のまま注ぐ。
- ストーブから取り外した耐熱ガラス管をクリーナー原液が入ったポリ容器に約30分浸け込む。
- 耐熱ガラス管をポリ容器から取り出し5~6回スポンジで内外両面を軽く擦ったら、流水で洗浄剤を洗い流します。
- 水分をプロショップタオルなどで軽くふき取り、半乾きの状態で付属の耐熱ガラス専用ワックスで磨き上げて完了です。
- アルミ製の部品は絶対に液剤に入れないでください。
- 2時間以上浸けたままにしておくと、ガラス管が白濁する恐れがあります。
まとめ
ストーブの耐熱ガラス管に焼き付いた硬いスケールは、「耐熱ガラスクリーナー C-10L」に浸けて置いて除去してください。浸け置き時間は約30分を要しますが、1箱で70個以上の耐熱ガラス管を洗浄する能力があるので、同時または連続的にスケールが除去できます。
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星孝幸
2013年入社。給排気筒担当。1963年生まれ
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