SEPか、OJPか?石油給湯器の給排気筒φ80を完全理解
ロック機構がストップリング式のOJPタイプ
給排気筒は、容易にはずれないよう強固に接続し、かつ、燃焼排ガス漏れを防ぐ処置を講ずることと定められています。最新モデルであるSEPタイプは、差し込むだけでロック機構が作動するワンタッチ式です。対するOJPタイプは、差し込んでからストップリングをビードの上にはめてロックしなければなりません。ワンタッチ式が普及すると、施工性の良さからガス給湯器を中心にSEPタイプが一般的になってきました。それでも、耐久性の根拠となる材質はSUS304、気密性を担保するシール方式もOリングシールという具合に、同じ品質ながら安価なOJPタイプは、φ80給排気筒を採用する石油給湯器においては主流です。
確実な抜け防止を実現するストップリング
品番 | 適合 | 高さ | 基準価格 |
OJP8ST | φ80 | 22mm | ¥310 |
ストップリングはOJP排気筒の受口側のビードと差込側のビードにパチンと押し込むことにより抜けを防止します。
直管
品番 | 有効長(mm) | 基準価格 |
OJP8T080 | 80 | ¥930 |
OJP83 | 300 | ¥1,200 |
OJP89 | 900 | ¥2,640 |
OJP812 | 1200 | ¥3,480 |
直管は最短で80mm、最長で有効長1200mmまでご用意しています。延長距離の長い現場でも継ぎ足す本数を少なくできコストダウンと作業効率を高めます。
スライド管
品番 | 有効長(mm) | 基準価格 |
OJP8S2 | 180~250 | ¥1,890 |
OJP8S3 | 250~350 | ¥2,160 |
OJP8S4 | 350~550 | ¥2,580 |
OJP8S7 | 550~950 | ¥3,600 |
有効長の範囲内でスライドさせ、配管長を微調整します。
フレキ管
品番 | 有効長(mm) | 基準価格 |
OJP8F | 450 | ¥3,600 |
芯ずれをさせたい時などに曲げて使用します。
90°エルボ
品番 | 基準価格 |
OJP8E | ¥1,560 |
45°エルボ
品番 | 基準価格 |
OJP8E4 | ¥1,560 |
S字管
品番 | 基準価格 |
OJP8SH | ¥4,350 |
給排気トップに取り付けます。配管ピッチをエルボより狭くできるため、美観に優れます。
露出配管部のやけど防止に「断熱カバー」
品番 | 全長 | 有効長 | 基準価格 |
DC1 | 1m | 0.9m | ¥1,500 |
DC3 | 3m | 2.7m | ¥4,500 |
DC10 | 10m | 9.0m | ¥14,400 |
露出配管部にはやけど防止の為、断熱カバーを使用します。この薄さで耐熱温度は260℃もあります。1mと3mは、ほつれないよう両端に縫い加工を施しています。
給気管には樹脂ホースでも可能
品番 | 全長 | 巻き方向 | 基準価格 |
KB801 | 1m | 左 | ¥1,980 |
KB802 | 2m | ¥3,960 | |
KB803 | 3m | ¥5,940 | |
KB804 | 4m | ¥7,920 | |
KB805 | 5m | ¥9,900 |
石油給湯器の給気側には、OJPタイプの給排気筒が接続可能です。しかし、高温にならない給気側は、一般的に樹脂製(PP)の給気ホースが採用されています。給気ホースの両端には、給気ジョイントとワイヤーバンドを組み合わせてご使用ください。
給気ジョイント
品番 | 規格 | 基準価格 |
KBJ80 | φ80xφ80 | ¥1,260 |
画像上部を石油給湯器および給排気トップに差込み、画像下部にホースをねじ込みます。
ワイヤーバンド
品番 | 適合 | 基準価格 |
KB80YB | φ80 | ¥220 |
給気ホースと給気ジョイントを固定するバンドです。
給気と排気の配管ピッチを固定する「給排気管固定バンド」
品番 | 適合 | 基準価格 |
SK80MR | φ80 | ¥550 |
樹脂製の給気ホースとSUS304製の給排気筒と平行に配管したり勾配を取ることは難儀です。その場合、「給排気管固定バンド(品番:SK80MR)」を使用すれば容易に配管ピッチを揃えられ勾配も取れます。なお、給排気管固定バンドは、「吊バンド用T字足」や「L金具」を用いて施工してください。
まとめ
石油給湯器でもφ80給排気筒を採用する屋内壁掛設置型には、OJPタイプの給排気筒が多く採用されています。OJPタイプは、ビードに「ストップリング」をパチンとはめ込みロック機構を働かせる工程が必要です。露出する排気側の給排気筒には「断熱カバー」を被せてやけどを防止します。給気管は、樹脂製の「給気ホース」を用いるのが一般的です。その場合、給気ホースの両端に「給気ジョイント」と「ワイヤーバンド」を組み合わせます。配管ピッチを固定したり勾配を取るためには、「給排気管固定バンド」に「吊バンド用T字足」や「L金具」を用いて施工します。
室橋尚哉
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