今や当たり前の存在となった2次熱交付給湯器「エコジョーズ」。排気温度が下がった副産物として、ドレン水を排出する「ドレン配管」が必要なのは周知の事実です。そんな中、ドレン水の凍結による逆流や虫の侵入によるトラブルを防ぐための部材「ドレン間接排水アダプタ」を取り付けるケースが増えています。本稿では、エコジョーズ等の機器に直接接続が可能となった新バージョンの「ドレン間接排水アダプタ」をご紹介します。

2022年9月27日に公開した記事ですが、内容を修正し2023年7月18日に再公開しました。

ねじでも配管の途中でもどちらでも使える

今までは機器に直接ドレン間接排水アダプタを接続する際、別途「ドレン配管アダプタ（品番：DA-UMN/DA-UMNM）」を組み合わせて1/2ねじに変換する必要がありましたが、新バージョンではあらかじめ変換アダプタが付属しているため、1つの部材で2つの接続方法に対応できるようリニューアルされています。

新たに変換アダプタが付属した「ドレン間接排水アダプタ」

品番	適合管	色	全長
DA-KHS	VP13-2	グレー	97㎜
DA-KHSM	DP-142	ミルキーホワイト	97㎜

従来の「ドレン間接排水アダプタ」は塩ビパイプ（品番：VP13-2）やドレンパイプ（品番：DP-142）を使用し、かつ配管の途中に組み込むことが前提の設計となっていました。一方で新バージョンでは従来通りの施工方法はもちろんの事、機器に直接接続したいというニーズにも対応できるよう「変換アダプタ（Rp1/2）」が同梱されています。よって、間接排水アダプタ本体と変換アダプタを組み合わせることにより、機器側の1/2おねじに直接接続することが可能となりました。

変換アダプタは取り外し可能で機器交換時でもドレン配管をそのまま生かせる

従来、機器に直接ドレン間接排水アダプタを取り付ける場合は別途「ドレン配管アダプタ（品番：DA-UMN/DA-UMNM）」を組み合わせてG1/2ねじに変換する必要があったのは前述の通りですが、ドレン間接排水アダプタとドレン配管アダプタの接続に接着剤を使用するため、機器交換の際には一度ドレン配管を切断する必要がありました。一方新バージョンでは本体と変換アダプタを取り外すことができるので、ドレン配管を生かしたまま機器の交換が可能となり、施工の時間短縮とコストダウンが同時に図れます。

ドレン配管の途中に組み込みたい場合は「変換アダプタ」を外して直接接続する

ドレン間接排水アダプタをドレン配管の途中に組み込みたい場合は、変換アダプターを使用せず直接パイプをドレン間接排水アダプタに差し込むことで従来通りの施工が可能です。接着には「VP管用接着剤（品番：TDB-500）」を使用してください。

20A/25Aタイプは変更なし

品番	適合管	色	全長
DA-KHS2025	VP-20/VP-25	グレー	88㎜
DA-KHS2025M	DP-20/DP-25/VE-22	ミルキーホワイト	88㎜

塩ビパイプ（品番：VP13-2）とドレンパイプ（品番：DP-14）サイズに対応する「ドレン間接排水アダプタ」はバージョンアップしましたが、サイズ違いのVP20/25用及びDP20/25用についてはもともと変換アダプタが付属していたため変更はありません。もちろん、配管の途中でも機器に直接でもどちらでも取り付けが可能です。

まとめ

今やガス給湯器のスタンダードとも言えるエコジョーズですが、排気温度の低下によるドレン水の処理が必須となっています。そんな中、ドレン配管の凍結による逆流や虫の侵入によるトラブルを未然に防ぐため、「ドレン間接排水アダプタ」を取り付けるケースが増加しています。

従来からある「ドレン間接排水アダプタ」は、塩ビパイプなど樹脂管の途中に組み込んで使用することが前提の設計でした。一方でリニューアルした新バージョンは、1/2ねじへの変換が可能な「変換アダプタ」が同梱されているため、機器側に直接ドレン間接排水アダプタを取り付けることが可能となりました。将来的に訪れる機器交換工事の際にもドレン配管をカットすることなく作業できますので、現場の状況や環境に合わせて取付方法をお選びください。