これで隠ぺい配管も安心!フレア面からの漏えいを防止するフレアタイト
冷媒管を再利用するなら使うべき部材
隠ぺい配管している空調機の入替工事では、冷媒管を再利用するケースがあります。その場合、傷付いたフレア部分を切り離して接続し直さなければなりません。しかし、長さが足りなくなってしまう等の理由から、切り離しができないケースがあります。そういった場面で「フレアタイト」を使用すれば、既存のフレア面を再利用してもガス漏れの心配がなくなります。また、新築であっても、隠ぺい部でフレア継手を使用せざるを得ないケースなど、特に漏えい対策を強化したい箇所に使うべき部材です。
フレアタイトの構造
「フレアタイト」は①段形状の銅ガスケットに②ロックタイト製のシール剤がコーティングされています。使用しているロックタイトはNo.517の不活性物質ですので、システムへ影響を及ぼす心配はありません。また、③クリップ機能によって、パチッと簡単にオスフレア面に装着ができるうえ、逆さまにしても外れないようになっています。
フレアタイトが完全にシールできる理由
ロックタイト製のシール剤と段形状のガスケットによるダブル効果で微小なガス漏れも防止します。このコーティングしてあるシール剤が、フレア部の傷や打痕に入り込んで隙間を埋めて完全にシールし、最大1度までのフレア角の誤差を修正できますので、配管に負荷がかかる設置の場合でもフレア面に密着して安全にシールします。
従来通りの締付トルクで効果を発揮
「フレアタイト」の施工方法は、フレアナットを締め付ける前にオスフレア面にパチッと取り付けるだけなのでとてもカンタン。しかも、締付トルクは従来通りでOKなので、手間を増やすことなく冷媒ガスの漏えいを最大限に防ぐことができます。実際にご使用いただいている施工業者様からは、「継手に付着した目に見えない砂埃でガス漏れを起こさない為に使用している」「隠ぺい配管を行うときは後のことを考えて使うようにしている」とご好評いただいてます。
品番 | サイズ(冷媒) | 入数 |
FT0414 | 1/4(6.35) | 1パック10個入り |
FT0638 | 3/8(9.52) | |
※FT812 | 1/2(12.70) | |
※FT1058 | 5/8(15.88) | |
※FT1234 | 3/4(19.05) |
まとめ
空調機の入替工事で、既存の冷媒配管を再利用せざるを得ないケースには、オスフレアに被せるだけの「フレアタイト」をお使いください。知らず知らずのうちに入るフレア面の打痕やキズに、ロックタイト製のシール剤と段形状のガスケットによるダブル効果で完全にシールするので、冷媒ガスの微小漏れまで防止します。また、最大1度までのフレア角の誤差も補えますので、配管に負荷がかかるような場合であっても有効です。もちろん、新設工事であっても漏えい対策を強化したい箇所にお使いいただけると不安が無くなります。
永井達也
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