ガス温水暖房熱源機には往き戻りの温度差を抑制する「高断熱ペアチューブ」がおすすめ!

かつては高級なイメージのあった温水暖房も今では新築住宅の標準採用となるほど普及しています。温水を作り出す熱源機も、従来からあるガス・石油の燃焼系に、オール電化住宅に採用が増えているヒートポンプ式が加わり選択肢が増えています。本稿では燃焼系熱源機を採用した温水暖房システムの配管としてオススメしたい「高断熱エクセルパイプコア」をご紹介します。

往き戻り温度差から加熱量を検出するガス熱源に適した配管

ヒートポンプ式の温水熱源機は、圧縮して約80~90℃の高温・高圧の気体にした冷媒を、循環液と熱交換して中温・高圧の液体に変え、さらに膨張弁で膨張させて約3~4℃の低温・低圧の気体+液体にしてヒートポンプに戻す仕組みなので、戻り温度が高くなるほどCOPは小さくなり1に近づきます。よって、往き戻りの温度差が大きくなる配管が適しています。対してガス温水暖房熱源機は、その名の通りガスを燃焼させて循環液を直接加熱することで設定温度に温めるので、往き戻りの温度差が少ない程、加熱量を抑制することができるのです。

往き戻りの温度差を所定値以下にして加熱量を抑制する配管

tは外気への放熱を抑える8mmの保温材を表しています。

「高断熱エクセルパイプコア」は、2本のエクセルパイプソフトを8mmの保温材で覆い外気への放熱を抑える仕様です。弊社がヒートポンプ式にオススメしている「エクセルペアチューブ(保温材付)」とは異なり、2本の配管は保温材の中で接点を持ち互いに熱交換することで、往き戻りの温度差を所定値以下に抑えて加熱量を抑制することを目的としています。高断熱エクセルパイプコアの仕様は、ガス熱源機のみならず、石油熱源機にも同様のメリットがあります。

PFD管

施工が容易なタケノコ継手が使える

従来の架橋ポリエチレン管より柔らかいエクセルパイプソフトのグレードを採用している「高断熱エクセルパイプコア」は、ワンタッチバンドが利くので「タケノコ継手」が使用でき、施工が容易でコストも低減できます。

CHジョイント

エクセルパイプソフトとCHヘッダーを接続する使用頻度の高い「CHジョイント」は当日出荷!

品番 タケノコ CH
XPE-HJ7 7A オス
XPE-HJ10 10A
ワンタッチバンド

パイプとタケノコの固定には必ず必要なワンタッチバンドは1個から当日出荷!

品番 適合サイズ
XPE-7B 7A
XPE-10B 10A

開口径が小さい

2本のエクセルパイプソフトを1つの保温材で覆うメリットは開口径を小さくすることにあります。例えば「エクセルペアチューブ(品番:XLS-10HON10W)」の断面積は18.14㎠に対して「高断熱エクセルパイプコア(品番:UPT-10NI-E)」は12.43㎠と約30%も細いため、スリーブ径を小さくでき耐震計算を楽にすることや、限られたスペースで貫通しなければならない場合にも便利です。寸法上ではφ100のスリーブに「高断熱エクセルパイプコア(品番:UPT-10NI-E)」は4本通すことができます。

信号線付きもある豊富なラインナップ

「高断熱エクセルパイプコア」は当日出荷!

「高断熱エクセルパイプコア」には0.3mmの信号線付きのラインナップがあります。浴室暖房乾燥機や温水ルームヒーターといった放熱端末とガス暖房熱源機の間で通信する必要がある場合に配管と同時に配線作業も行うことができるのでとても便利です。

品番 パイプ 保温材厚 信号線 全長
呼び径 内径 外径
UPT-7N-I 7A φ7.0 φ10.0 8mm なし 50m
UPT-10N-I 10A φ10.0 φ13.0 なし
UPT-7N-IE 7A φ7.0 φ10.0 3芯
UPT-10N-IE 10A φ10.0 φ13.0 3芯

まとめ

「高断熱エクセルパイプコア」は、燃焼系の熱源機と組合せることにより往き戻りの温度差を所定値以下にして加熱量を抑えることを目的とした配管です。製品の断面積が12.43㎠と非常にコンパクトなので、基礎や外壁を貫通させる場合でも耐震強度に与える影響は僅かです。施工面でも、ワンタッチバンドが利くエクセルパイプソフトグレードを採用しているので「タケノコ継手」を使いコストダウンを実現できます。

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大宮彰大

営業部所属:ベストパーツ株式会社 2008年入社(36歳) 温水暖房分野を担当し2013年4月完成のベストパーツ株式会社社屋の冷暖房部材選定を行う。 MAIL:omiya.shota@best-parts.jp
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