トレンドのストレートタイプのポリブテン管をチェック!

時代とともに進化してきた樹脂管、特に架橋ポリエチレン管やポリブテン管の中で、巻き癖の少ないストレートタイプが注目されています。とりわけ、集合物件において高い採用率で市場を牽引するブリヂストン社の「らく楽パイプ」は、多彩な継手のラインナップが施工効率を向上させる魅力として注目されています。この改修工事が増える時代、どんな樹脂管を選ぶか再検討する価値があります。
※この記事は2020年9月25日に公開したものですが、校正しなおして2023年10月6日に再公開しました。

狭所や貫通部で威力を発揮する金属管のような直進性

金属管、特に銅管やステンレス管においてワンタッチ継手の選択肢が増えてきた現在、施工業者様はその施工性の良さに改めて気づかされ、直進性の重要性を再認識しています。しかしながら、改修工事で配管の更新が求められる場面では、床下や屋根裏といった箇所を長距離引き回すことが必要となるため、金属管の使用は難しいと言えます。

「らく楽パイプ」の柔軟性と直進性を両立した特長

ポリブテン管はその分子構造から、架橋ポリエチレン管に比べて柔軟で、配管の引き回しにおいても優れています。この特性をさらに強化し、巻き癖が少ない設計への改良を施した結果、柔軟性を保持しつつも直進性を持ったパイプが実現されました。樹脂管といえば「長尺コイル」が一般的ですが、ブリヂストン社は金属管同様の直進性を目指し、「直管」もラインナップに加えています。

巻き癖を解消し、挿入性を大幅に向上させた長尺タイプ

給水リフォームや新築集合現場などで使用されるケースの多い長尺ロール品

品番 呼び径 内径 外径 肉厚 全長
PL13J 13A φ12.8 φ17.0 2.1㎜ 120m
PL16J 16A φ16.8 φ22.0 2.6㎜ 60m

樹脂配管の取り扱いにおいて、従来は「巻き癖に逆の方向で曲げると制御が難しい」、「サヤ管やリフォームダクトへの挿入が手間がかかる」、そして「立ち上げ配管が直線にならない」といった課題が存在しました。この新しい長尺タイプは、それらの課題を克服。従来の製品との比較で、まっすぐに伸ばす際の労力を大幅に減少させ、サヤ管への挿入抵抗を13Aでは約70%、16Aでは約40%まで削減しています。

図1:ブリヂストン「給水・給湯」「空調」配管システム『プッシュマスター』カタログより引用

一戸建てや低層集合住宅での需要が高まる、保温材付きのポリブテン管

一般地では5㎜、寒冷地では10㎜の保温材厚が使われることの多い「ストレートコイルドポリブテンパイプシングル(保温材付)」

品番 呼び径 保温材厚 保温材色 全長
PL13JHB5SC60 13A 5㎜ ブルー 60m
PL13JHP5SC60 ピンク
PL16JHB5SC 16A ブルー 30m
PL16JHP5SC ピンク
PL13JHB10SC 13A 10㎜ ブルー
PL13JHP10SC ピンク
PL16JHB10SC 16A ブルー
PL16JHP10SC ピンク

ブリヂストンのポリブテン管だけでなく、他の競合メーカーや架橋ポリエチレン管の製造企業も「保温材付き」のタイプをラインナップしています。日本の高湿度で寒暖差の大きい環境では、結露や凍結を防ぐために保温材の役割は非常に重要です。ベストパーツオンラインでは、呼び径13Aと16A、保温材の厚さが5㎜と10㎜のタイプを、ブルーとピンクのカラーバリエーションで提供しています。

新築現場では5㎜保温パイプからコルゲートパイプへの移行が進む

ブリヂストン「給水・給湯」「空調」配管システム『プッシュマスター』カタログより引用

特に西日本の集合住宅を中心に、5㎜の保温材を持つパイプから「らく楽コルゲートパイプ」へと変わりつつあります。防露性や施工性を重視する地域やプロジェクトでは、このタイプのパイプが積極的に選ばれています。このトピックについては、今後詳しく触れていきたいと思います。

「ポリブテン直管」:短い配管修正や立ち上げ作業に最適

ちょっとした給水リフォームに便利な「ポリブテンパイプ直管」は定尺3mとなります。

品番 呼び径 全長
PL13JS 13A 3m
PL16JS 16A

リフォームから新築現場まで、配管の微調整や機器周りの工事には、全長3mの「ポリブテンパイプ直管」が求められます。一直線に立ち上げることで、現場が美しく仕上がります。ロール状の配管が長すぎて適さない場合、この直管は非常に便利です。用途や必要な長さ、使用頻度に応じて選んでください。

挿入が容易、リスク低減:「プッシュマスター」第3世代の魅力

ベストパーツオンラインなら、継手も1個から当日出荷可能です。

ワンタッチ継手の草分け、ブリヂストン社は「プッシュロック」から「プッシュロックⅡ」、そして現在の「プッシュマスター」へと、第3世代の進化を遂げています。この継手は、少ない力での挿入と、挿入状態が目で確認できるクリアボディが特徴で、これにより漏水リスクが大幅に低減します。ベストパーツオンラインでは、13Aと16Aに適した、全39種類の継手を即日発送しております。継手の詳しい情報は別の記事でご紹介していますので、以下のリンクから是非とも確認ください。

  1. 旧規格と現行規格のポリブテン管どうしを接続する「配管リフォーム用継手」
  2. 手間と時間を削減!現場の知恵から生まれた【プッシュマスター保温型継手】
  3. 給湯器取替工事の極意は異種管変換にあり
  4. 進化を続ける「樹脂管用逆止弁付ボールバルブ」の種類
  5. リフォームや機器入替時に便利!HIVP管とポリブテン管を簡単・確実に接続する「プッシュマスターHIVP変換継手」を徹底解説

まとめ

時代とともに進化を遂げた樹脂管の中で、ブリヂストン社の「らく楽パイプ」は、その直進性、柔軟性、そして巻き癖の少なさが特徴です。新しい長尺タイプは、過去の課題を解消し、施工の労力が大幅に削減されております。保温材付きのポリブテン管は日本の気候に適しており、さらに「らく楽コルゲートパイプ」などの新しいタイプも市場での需要が高まっております。ワンタッチ継手の進化として、ブリヂストン社の「プッシュマスター」第3世代の特長やベストパーツオンラインでの取り扱いも紹介させていただきました。
ベストパーツオンラインショップ

 

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.

佐々木 克仁

2001年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。2002年より営業職。分類は給水給湯を担当。1976年生まれ。
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP
LINE it!
MAIN MENU SUB MENU