ガスフレキ配管に「SV片サドル(ナイロンタイプ)」を使ってコストダウンしよう!
※この記事は2020年6月22日に公開した記事ですが、修正し2020年12月16日に再度公開しました。
片サドルの材料費が約1/3になる「SV片サドルナイロンタイプ」
「SV片サドル(ナイロンタイプ)」は、商品名の通りSVケーブル等の電線を固定する電材向けとして設計された未来工業製の片サドルです。たわみやすいケーブルは、より短い間隔で固定する必要があり、必然的に使用する固定サドルの数量も多くなるため、ケーブルの固定部材にかかるコストの削減を図りたい施工業者様のニーズに沿ったスペックとなっています。
ガスフレキに使えるサイズは3種類
ケーブルにもたくさんの規格があり、種類や芯数によってケーブルの外径も様々なので、「SV片サドル(ナイロンタイプ)」には下表の通り実に14種類もの規格が存在します。そしてそのうち「KT-8N」、「KT-14N」、「KT-30N」の3種類が、ガスフレキシブル管の管外径にも合う規格であるため流用することができます。
ガスフレキの固定サドルとして流用できるSV片サドル
ガスフレキシブル管の固定サドルとしても使用することができる「SV片サドル(ナイロンタイプ)」は、以下の3種類。ガスフレキシブル管にはめ込んでから、下地の位置にビス止め位置をずらし微調整ができるので施工性も抜群です。当たり前ですが、KT-14Nは「VE管(品番:VE-14J)」、KT-30Nは「VE管(品番:VE-22J2)」に、それぞれ使用できますので、ケーブルはもちろん、ガスフレキシブル管以外にも給水給湯配管などとも共通で使用できます。
品 番 | 適合径 | 適合ガスフレキ呼び径 | 全長 | 基準価格 |
KT-8N | φ15.5~φ17.5 | 10A | 37.3㎜ | ¥45 |
KT-14N | φ18~φ20 | 15A | 37.9㎜ | ¥55 |
KT-30N | φ25.5~φ28 | 20A | 51.5㎜ | ¥90 |
ガスフレキに使える片サドルの比較
「SV片サドル(ナイロンタイプ)(品番:KT-Nシリーズ)」は、金属製のガスフレキシブル管用片サドルに比べて価格が約1/3~1/4とコストメリットがあります。一方、金属製の片サドルは、施工時間が短く、スッキリデザインでガスフレキの被覆と近似色になっているため目立たないという魅力があります。例えば、ニシヤマのFKSシリーズは桑名金属工業(旧日立金属)に、ベストパーツオリジナルはどちらにも無難な色という具合です。
材質 | 樹脂製 | 金属製 | |
メーカー | 未来工業
KT-N |
ベストパーツ
FKS-K |
ニシヤマ
FKS |
10A | ¥45 | ¥150 | ¥240 |
15A | ¥55 | ¥160 | ¥260 |
20A | ¥90 | ¥190 | – |
25A | – | ¥200 | – |
SV片サドルは屋内専用
「SV片サドル(ナイロンタイプ)」は、耐候性が無いため紫外線で劣化します。その為、屋外や屋内であっても直射日光が照射する現場では、オススメできかねます。よって、屋外のガスフレキシブル管には、金属製の片サドルをご利用ください。
まとめ
「SV片サドル(ナイロンタイプ)」は、本来ケーブルを固定する用途で設計されていますが、ガスフレキシブル管の固定用として流用できる3品番をうまく活用すれば確実にコストダウンが見込める魅力的な商品です。しかし、耐候性がないので屋外には使えません。よって、屋外や屋内露出配管には金属製の片サドル、屋内隠蔽配管には「SV片サドル(ナイロンタイプ)」、といった具合に使い分けをしてコストダウンを実現しましょう。
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佐々木瞭
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