※本稿は、2020年5月13日に公開しましたが、編集校正し2021年5月18日に公開しました。

ドレンホースは直射日光を避けて設置する

ドレンホースは屋外用、断熱ドレンホースは屋内用とされていますが、どちらにしても樹脂製ですから直射日光を避けなければ紫外線劣化します。ですから、ダクトカバーに収めたり室外機設置架台の支柱に沿わせたりして直射日光を避けて設置しなければなりません。ドレンホースは、紫外線劣化によりひび割れると、漏水や虫の侵入などでトラブルに発展する恐れがあります。

紫外線対策がされているドレンホース

まるで日傘をさしているような２層構造になっているドレンホースがあるのはご存じですか？これを使えば、約10年間破壊せずにいられるというオススメ部材です。

紫外線に強い２層構造のドレンホース

ベストパーツが当日出荷している紫外線に強い２層構造のドレンホースは、実績が物語る因幡電工製「ハイクォリティドレンホース（DHQシリーズ）」と価格競争力がある十川産業製「２重管ドレンホース（品番：DHW-14）」の２メーカーです。どちらも基本設計は同じですが、サンシャインウェザーメーターの試験時間が異なります。この点は、約10年相当とされる2000時間以上の試験は不要と判断しただけの可能性が高く、耐久性に差があるとは言えないと考えるのが普通です。よって、使い心地と価格で選定してください。

因幡電工製「ハイクォリティドレンホース（ＤＨＱ）」

「ハイクォリティドレンホース（ＤＨＱシリーズ）」は、約10年間の耐候性を有している、この分野で一押しの部材です。

サンシャインウェザーメーター試験2000時間をクリアした抜群の耐候性

サンシャインウェザーメーターとは、屋外環境を疑似的に再現して経年劣化を短時間でシミュレーションする装置です。因幡電工製の「ハイクォリティドレンホース（ＤＨＱシリーズ）」は、この試験において約10年間とされる2000時間をクリアしており抜群の耐候性を有しているうえ、販売実績も十分あるオススメの部材です。

因幡電工による試験結果

写真は、因幡電工が自社の「ハイクォリティドレンホース（DHQシリーズ）」と「ドレンホース（DHシリーズ）」を比較したものです。その差は一目瞭然で、DHシリーズは500時間から急速に劣化し、1000時間になるとボロボロになり、その後は跡形もなく破壊されてしまいます。よって、紫外線が当たる環境では、この「ハイクォリティドレンホース（ＤＨＱシリーズ）」を使用することを強くオススメ致します。

梱包に残りメーターチェック表がある

巻物は残メーター数が分からなくて不安になりますが、因幡電工のドレンホースなら安心です。なぜなら、梱包に、使用メーター数をレ点チェックすれば残りメーター数の概算が分かる表が印字されているからです。

十川産業製「２重管ドレンホース（ＤＷＨ）」

「２重管ドレンホース（品番：DHW-14）」は費用対効果が最も高い耐候性を有しています。

サンシャインウェザーメーター試験4000時間クリアした超耐候性

「２重管ドレンホース（品番：DHW-14）」の価格競争力は抜群！素材は因幡電工と同じL-LDPEですが、サンシャインウェザーメーター試験を4000時間まで実施してる超耐候性です。

隠ぺい部や日陰に使うドレンホース

直射日光が照射しない隠ぺい部や設備スペースであればドレンホースに耐候性は不要です。

コストと汎用性に優るドレンホース

因幡電工の「ドレンホース（品番：DH-14）」は、素材がPEで低コスト。紫外線対策が施されている環境であればこちらをお使いただいた方がコストメリットがあります。一部露出する部分がある程度ならば、その部分だけ高耐候テープを巻くというのもオススメです。

「ドレンホース（品番：DH-14）」は14、16、そして18兼用なので、ドレンホース同士で繋ぐことができます。

φ14、φ16、そしてΦ18兼用なので継手を忘れても何とかなる

耐候性ドレンホースのDHW-14とDHQ-14もそうですが、オス側の口元が２段形状になっていてφ14とφ16を兼用していますので、Φ14とΦ16の機器ドレン接続口に直接取り付けられます。Φ18は、以前は機器ドレン接続口にそういうサイズがありましたが、現在ではドレンホースジョイントを使用しないでドレンホース同士で連結する場合にΦ18にΦ16オスを挿入してテープ止めして使用することができます。

まとめ

ドレンホースが紫外線劣化によってひび割れた場合、漏水や虫の侵入によるトラブルに発展する恐れがあります。また、ボロボロになった姿は美観上もよくありません。よって、紫外線対策が施された２層構造の「ハイクォリティドレンホース（ＤＨＱシリーズ）」または「２重管ドレンホース（品番：DHW-14）」を強くオススメ致します。そうすれば、エアコン本体と同程度の寿命が担保できます。