スケルトン天井で露出する配管を美しく仕上げる「全ねじボルト用化粧カバー」
※この記事は2020年7月21日に公開した記事ですが、修正し2020年12月3日に再度公開しました。
見せる配管だから美しく仕上げたい
狭い空間を広く見せるためのスケルトン天井であれば、見せる配管を意識して設計しています。少し前に流行ったインダストリアル仕上げであれば配管と「全ねじボルト」、そして吊り金具の類を生地のまま露出しますが、たとえばオフィスビルや学校のような長時間滞在する空間においては見栄えの良いものではありません。本稿では、「全ねじボルト用化粧カバー」を使用して天カセエアコンの配管も美しく仕上げましょう。
巻き付けるだけのカンタン施工!「全ねじボルト用化粧カバー」
「全ねじボルト用化粧カバー」は、半割れ仕様になっていますので、配管後でも安心して使用いただけます。まず、必要な長さだけ「電工万能はさみ(品番:DC-205)」でカットしてください。そして「全ねじボルト」にクルッと巻きつけるだけで施工完了です。ホワイト色は室内機と近似色なので美しい配管に仕上げることができます。製品は品番の通り3分用に開発されていますが、被せるだけなので全ねじボルトのW3/8とM10を兼用することができます。オフィスやカフェなどの商業施設向けにブラック色も追加ラインナップいたしましたので、現場に合わせて選定して下さい。
品 番 | 色 | 適合 | 全長 |
BC3-W | ホワイト | W3/8・M10 | 1000㎜ |
BC3-K | ブラック |
PDダクトと合わせて使用したい
浮かし工法で人気の「PDダクト」ですが、配管部分はダクトカバーで収められるものの全ねじボルトは露出してしまい気にされる方も多いと思います。「全ねじボルト用化粧カバー」を被せれば、アイボリーとホワイトで若干色味の違いはあるものの、スッキリ納めることが可能になります。
電気配線との干渉防止の効果もある
美観向上が実現できる「全ねじボルト用化粧カバー」ですが、天井裏をはしるケーブルラックとの干渉を防ぐ効果もあります。「全ねじボルト」とケーブルラックをはしる電線がぶつかることにより、電線の被覆がむき出しになる可能性があるので大変危険です。空間の狭い天井裏の配管でダクトや配管を吊る際は、電線との干渉を防ぐ為にも「全ねじボルト用化粧カバー」を取付しましょう。
貫通部も美しくする「全ねじボルト用化粧カバー」
「全ねじボルト用化粧カバー(品番:BC-3W)」を用いて、吊配管の「全ねじボルト」を化粧した後は、せっかくですから開口部も美しくシーリング仕上げをしましょう!写真の通り半割れ仕様ですから全ねじボルトを挟み込むだけのカンタン施工です。
品 番 | 色 | 適合 | 厚み |
ZC3-W | ホワイト | W3/8 | 7㎜ |
ZC3-K | ブラック |
特殊なツメ構造で天井面に隙間なく施工可能
「全ねじボルト用化粧カバー」は、全ねじボルトを挟み込んでから天井に向かってスライドさせて施工します。内側のツメがねじに引っかかるため、施工後に落下してくる心配はありません。「全ねじボルト用化粧キャップ」を天井に隙間なく押し当ててから、「全ねじボルト用化粧カバー」を全ねじボルトにはめ込むとキレイに化粧できます。
ただし、全ねじボルト用化粧キャップはW3/8専用品で、M10に使用できないのでご注意ください。
まとめ
見せる配管を意識して設計されているスケルトン天井の場合は、配管部のカバーだけでなく、「全ねじボルト」の化粧にも意識を向けてみて下さい。学校や病院などの白を基調とした現場であればホワイト色、オフィスやカフェなどの商業施設にはブラック色の引き合いが多い傾向にあります。また、天井裏が狭い空間であれば、ケーブルラックとの干渉防止の為、「全ねじボルト用化粧カバー」を取付けましょう。
佐々木瞭
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