単水栓とツーバルブ混合栓の漏水修理から内製化して外部委託を使い分けよう
※この記事は2020年4月13日に公開しましたが、校正し直して2021年12月13日に再度公開しました。
まずは漏水箇所をチェックして止水する
単水栓とツーバルブ混合栓の漏水は、吐水口、ハンドル下、パイプの根元、水栓と壁の間からの水漏れが代表的な箇所になります。漏水修理に必要な部材は箇所によって異なりますので、まずは漏水箇所をチェックすることがポイントです。そして、漏水箇所の確認が取れたら必ず止水栓を閉めて止水しましょう。
単水栓とツーバルブ混合栓の修理ポイント
吐水口から漏水している場合の対応
吐水口から水が漏れている場合は、コマ部のパッキンの劣化か異物混入が原因です。その場合「水栓ケレップ(品番:PP82A-2S-15)」または「水栓ゴムパッキン(品番:PP12A-1S-14)」を使用して交換すれば、修理完了となります。メーカー問わず使用することができます。
品番 | サイズ | 材質 | 耐熱温度 |
PP82A-2S-15 | φ15 | EPDM | 80℃ |
PP12A-1S-14 | φ4×φ14 | EPDM | 80℃ |
ハンドル下から漏水している場合の対応
ハンドルの下から水が漏れている場合は、三角パッキンの傷みが原因です。その際は「水栓上部パッキン(品番:PP42A-1S-13)」を使用して交換しましょう。一般家庭で使われる三角パッキンは、主に呼び13A(直径約22mm)なので、サイズが合えばメーカー問わず「水栓上部パッキン(品番:PP42A-1S-13)」を使用することができます。目安として50円玉と同じ大きさと覚えていただけると判断していただきやすいと思います。これより大きい場合は、呼び径20Aという判断になります。
品番 | サイズ | 材質 |
PP42A-1S-13 | 呼び13(直径約22mm) | EPDM |
吐水パイプ根元から漏水している場合の対応
吐水パイプの根元からの水漏れは、Uパッキンの傷みが原因です。一般的な吐水パイプのサイズはメーカーを問わずφ16ですので、「パイプパッキンセット(品番:PP43A-1S-16)」を使用して交換しましょう。
品番 | 適合サイズ | 材質 |
PP43A-1S-16 | φ16 | NBR/POM |
水栓と壁の間から漏水している場合の対応
水栓と壁の間の水漏れは、シールテープの劣化や痛みが原因です。「シールテープ(品番:CT-15JA)」を巻き直すことで止水が可能です。古いシールテープはキレイに剥がし取ってから巻き直しましょう。
品番 | 幅 | 全長 |
CT-15JA | 13mm | 15m |
まとめ
単水栓とツーバルブ混合栓のトラブルは、吐水口、ハンドル下、パイプの根元、水栓と壁の間に発生します。漏水箇所と対処方法といったポイントさえ掴めば、どなたでもカンタンに対応することができるようになります。まずは、このレベルから内製に切替えて業務ノウハウを蓄積してみてはいかがでしょうか。
永井達也
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