ガスフレキ用サヤ管を使いこなす

ガスフレキ用のサヤ管は、直床工法のスラブ埋込、後打ちコンクリート内及び土中に配管するガスフレキにかかる応力から保護するだけではなく、湯水や洗剤、さらにはカビ取り剤や融雪剤などが接触しないよう2重配管するものです。しかし、発売当初は埋設用途が主であったため、圧縮強度と識別性に強みがあるものの耐候性がないため屋外露出部から紫外線劣化する恐れがあります。本稿では、応力による損傷や洗剤による影響から守るだけでなく、屋外露出部であっても耐久性の高いガスフレキ用サヤ管をご紹介いたします。

※この記事は2020年1月27日に公開した記事ですが、修正して2021年2月5日に再公開しました。

露出部があれば「高耐候CD管(ミルキーホワイト)」が良い

サヤ管の機能を最大限発揮するためには、浸水の恐れがあるカップリングなど継ぎ足すことなく1本で引き回すべきです。しかし、埋設用途が主のガスフレキ用のサヤ管には耐候性が付与されておりません。ガス衣類乾燥機の設置工事では、ガスフレキの露出配管が増える傾向にあるのでサヤ管の選択肢を広げて考えましょう。

識別性に優る「ガス管用CD管グリーン」

「ガス管用CD管(グリーン)」は1巻から当日出荷です。

都市ガス事業者様や公共建築で指定が多い「ガス管用CD管(グリーン)」は、識別性の高さが魅力です。埋設工事に適した強度を持つガスフレキ専用のサヤ管として開発され、ガスフレキの通管作業にも配慮した構造を有しています。ただし、ガスフレキの25Aに対してVGS-36を用いると少しタイトで通管に手間取ります。配管スペースに余裕があればVGS-42の方をオススメします。

なお、耐候性が付与されていないので隠蔽部にしかご使用いただけません。

品番 適合ガスフレキ径 外径(φ) 内径(φ) 全長
VGS-22A 10A 28 22.5 50m
VGS-25 15A 30.5 24 50m
VGS-30 20A 36.5 29 30m
VGS-36 25A 42 33.5 30m
VGS-42 25A 47 38 30m

VGSの色違いと考えて差し支えない「土中サヤ管(ベージュ)」

「土中サヤ管 (ベージュ)」は1巻から当日出荷です。

「土中サヤ管(ベージュ)」は、前述の「ガス管用CD管(グリーン)」と内外径および用途が同じですが、メーカーによると「土中サヤ管(ベージュ)」の方が埋設に強いそうです。グリーンと比較して目立たない色なので露出配管に使いたくなりますが、耐候性が付与されていませんので必ず隠蔽部に使用して下さい。

品番 適合ガスフレキ呼び径 外径(φ) 内径(φ) 全長
LS-22BJ 10A 27.5 20.9 50m
LS-25BJ 15A 30.5 24 50m
LS-30BJ 20A 36.5 29 30m
LS-36BJ 25A 42 33.5 30m
LS-42BJ 25A 47.7 38 30m

露出配管があるなら「高耐候CD管(ミルキーホワイト)」

「高耐候サヤ管(ミルキーホワイト)」は1巻から当日出荷です。

隠ぺい部のみならず、屋外設置しているガス機器やガスメーターの周辺に露出するガスフレキを、さや管で保護したい現場は少なくありません。

2層構造を採用することで耐候性と遮光性が格段にアップした「高耐候CD管(ミルキーホワイト)」なら、露出するガスフレキに安心してご使用していただけます。寒冷地であっても可とう性を保つことができ、結露の発生もほとんどありません。色は外壁ともマッチするミルキーホワイトです。

なお、屋外に敷設したさや管の管端露出部には、ガスフレキとサヤ管の隙間に雨水が入らないように「防滴カバー(品番:NZ31-〇〇A)」または「シーリングキャップ(品番:ST-G〇〇-J)」を使用してください。

品番 適合ガスフレキ径 外径(φ) 内径(φ) 全長
LS2-22B-M 10A 27.8 22 50m
LS2-25B-M 15A 30.8 24 50m
LS2-30B-M 20A 36.5 29 30m

まとめ

ガスフレキに用いるサヤ管は、埋設配管するガスフレキにかかる応力から保護するだけではなく、湯水や洗剤、さらにはカビ取り剤や融雪剤などが接触しないよう2重配管するものです。しかし、「ガス管用CD管(グリーン)」「土中サヤ管(ベージュ)」は耐候性がありません。露出部がある現場では、「高耐候CD管(ミルキーホワイト)」も選択肢に入れてください。

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