エコキュートを寒冷地に設置する場合、連絡配管(ヒートポンプ配管)の保温材厚みは20㎜厚が推奨されています。従来、寒冷地では20㎜厚の保温材付き架橋ポリエチレン管、またはアルミ三層管で施工されることが多く、一部は銅管に20㎜厚の耐熱保温チューブを施していました。つまり、寒冷地では、パイプメーカーの保証が付いた配管の選択肢がなかったのです。

※この記事は2020年1月7日に公開した記事ですが、修正し2020年11月17日に再度公開しました。

ブリヂストン社の10年保証が付く「エコるーぷ20㎜保温材付」

エコキュート連絡配管としては異例の10年保証が付くブリヂストン社「エコるーぷ」が、首都圏で普及し始めました。保証以外にも、「R50まで可能な柔軟性」、「最高使用温度100℃の耐熱性」、「ホースカット面の面仕上げ不要」、「専用工具不要」といった特徴が高く評価されています。

そして、満を持して保温材厚みが20㎜の「エコるーぷ20㎜保温材付」が追加ラインナップされました。

「エコるーぷ 高耐候性被覆(品番:EL10AH20-20)」の仕様

「エコるーぷ 高耐候性被覆(品番：EL10AH20-20)」は、フッ素樹脂と熱可塑性樹脂などの複合ホースなので、最高使用温度が100℃とエコキュートに対しても余裕がある設計が魅力です。また、その材質から、熱膨張や収縮がほぼ発生しないので、接続部に負荷がかからない点も他の管種にはない特徴です。

品番	呼び径	保温材厚	外径	全長	基準価格
EL10AH20-20	10A	20㎜	φ56.5	20m	￥42,000

「継手用保温材 高耐候性被覆(品番:HMAU10A-20)」も同時発売

継手用保温材も20㎜厚の「継手用保温材 高耐候性被覆(品番：HMAU10A-20)」がラインナップされました。この保温材の被覆材は、パイプと同様に紫外線対策が施された高耐候性被覆を採用しているため、安心して屋外露出配管で使用できます。ただし、メーカー保証は漏水に関する内容であり、被覆材や保温材の劣化を保証するものではありませんのでご了承ください。

品番	保温材厚	外径	全長	基準価格
HMAU10A-20	20㎜	φ67.0	100㎜	￥170

保温材を突合せる部分には「高耐候テープ(品番:EWD-5010)」をお使いください

10㎜保温の場合は、「継手用保温材 高耐候性被覆(品番：HMAU10A)」をスライドさせてパイプの保温材にかぶせる斬新な工法でした。しかし、20mm保温の「継手用保温材 高耐候性被覆(品番：HMAU10A-20)」は、他社同様にパイプ側の保温材と突合せで施工します。突合せ部に「高耐候テープ(品番：EWD-5010)」を使用すると保温材の収縮によるズレや突合せ部の紫外線劣化を防止する効果が期待できます。

品番	幅	厚み	全長	基準価格
EWD-5010	50㎜	1.1㎜	10m	￥1,340

まとめ

フッ素樹脂系複合ホースの「エコるーぷ」は、「R50まで可能な柔軟性」、「最高使用温度100℃の耐熱性」、「ホースカット面の面仕上げ不要」、「専用工具不要」という特徴を持ったホースです。高温循環するエコキュートの連絡配管に対しても設計に余裕があるため、エコキュート連絡配管としては異例の10年間メーカー保証が付いてきます。ブリヂストン社は、満を持して寒冷地仕様の「エコるーぷ 高耐候性被覆(品番：EL10AH20-20)」と「継手用保温材 高耐候性被覆(品番：HMAU10A-20)」を追加ラインナップしました。これを採用すれば、寒冷地に設置するエコキュートの連絡配管で10年間のメーカー保証を得られます。