見た目がスッキリしていて評判が高い浮かし工法のスリムダクトPDシリーズで施工してみては
2022.04.18
非住宅専用品のように見える因幡電工の「スリムダクトPDシリーズ」ですが、浮かし工法はスッキリしていると評判が高まっています。非住宅だけでなく一般住宅にも選ばれ始めた魅力と施工方法を知っておきましょう。
※本稿は、2020年6月10日に公開しましたが、編集校正し、2022年4月18日に再公開しました。
目次
壁面段差を拾わないから見た目スッキリ
「スリムダクトPDシリーズ」は、市販の支持金具を用いて配管した後に取付けるダクトカバーです。外壁に底部をビス固定してから配管するスリムダクトSDシリーズ、スリムダクトLDシリーズと違い、壁面の段差を拾いません。例えば、写真のようにフリーコーナーを使い外壁の凸部を乗り越えていた配管をスッキリ直線的に仕上げられるのです。
いろいろメリットあるPVC製
「スリムダクトPDシリーズ」の材質は、難燃性のポリ塩化ビニル(PVC)製です。かつての浮かし工法と言えばカラー鋼板製のラッキングカバーでしたが、スリムダクトPDはPVCなので軽くて、凹まず、腐食しません。特に2階以上の高所作業では、軽いことは大きなメリットといえるでしょう。もちろんコストも金属と樹脂では大きく違います。
配管後に取り付けるカンタン施工
施工手順1.市販の支持金具を設置する
施工手順2.市販の配管バンドで冷媒管を固定しながら配置する
施工手順3.スリムダクトPDを取り付ける
品番 | 全長 | 外径 |
PD-90-1000 | 960㎜ | φ92 |
PD-90-1500 | 1460㎜ | |
PD-90-2000 | 2000㎜ | |
PD-120-1000 | 960㎜ | φ117 |
PD-120-1500 | 1460㎜ | |
PD-120-2000 | 2000㎜ | |
PD-140-2000 | 2000㎜ | φ142 |
施工手順4.ウォールプレートPWP-Nを取り付ける
品番 | 外径(φ) | 内径(φ) |
PWP-90N | 158 | 99 |
PWP-120N | 186 | 127 |
PWP-140N | 208 | 149 |
施工手順5.固定ジョイントの取り付け
品番 | L | H |
PDB-90N | 130㎜ | 112㎜ |
PDB-120N | 130㎜ | 140㎜ |
PDB-140N | 136㎜ | 166㎜ |
施工手順6.継手背面金具の取り付け
品番 | 適合ダクト |
PDH | PD-90,PD-120,PD-140 |
施工手順7.コーキング処理
まとめ
市販の支持金具を用いて浮かして配管した後に取付けるダクトカバー「スリムダクトPDシリーズ」は、外壁に底部をビス固定してから配管するスリムダクトSDシリーズ、スリムダクトLDシリーズと違い、壁面の段差を拾いません。また、軽くて丈夫なので施工が容易です。ダクトは金属製より安く、ラッキングの専門業者も不要となる為、大幅なコストダウンが可能です。なお、制約条件はありますが、SDシリーズでも浮かし工法ができるようになりました。ご興味がございましたら「見苦しい冷媒配管を無くすスリムダクトSD浮かし工法システム」もあわせてご覧ください。