排気流による「壁汚れ」軽減術
※本稿は2019年11月11日に公開しましたが、編集校正し2021年10月13日に再公開しました。
排気流の方向をコントロールする換気フード
外壁汚れを軽減するなら、まず交換したいのが排気側の「換気フード」。排気流(ドラフト)を外壁から離れた方向に吐き出し汚れを軽減するドラフト対策品に交換してください。更に雨だれによる汚れも気になる方には、給排気とも換気フード周辺の雨水(ドレン)を外壁から離れたところに流しだしてくれるドレン対策品に交換しましょう。
排気側はドラフト対策品に交換して壁汚れを軽減しましょう
ユニックス社が自社研究施設内で気流可視試験を繰り返し行い開発した、排気流(ドラフト)を壁面に沿うことなく斜め前方に排気するドラフト対策モデルは、構造がシンプルで長期間にわたり対策効果が期待できます。
排気流を斜め前方に排気するドラフト対策モデル
品番 | 呼び径(φ) |
BSW100SC3M | 100 |
BSW150SC3M | 150 |
BSW200SC3M | 200 |
※標準網は3メッシュですが、5,10メッシュに変更可能です。お問い合わせください。
シンプルで長期間にわたり性能が維持できる構造
ドーム形状の整流板を設け気流を誘導させながら、カバー内部で起こる気流の乱れを乱流防止板でコントロールし、壁面に沿うことなく斜め前方に排気します。
メンテナンス性は従来通り
製品左右に設けたビスによりカバー部の脱着が可能な為、メッシュの清掃が容易に行えます。
十分なシール代
ベース部の外周にシール代を設け、安全な施工が図れる構造となっています。
水きり板で雨だれさせないドレン対策モデル
外壁を伝ってくる雨水が換気フードに当たり下方向にまとめて流れることでできる換気フード下の雨だれ汚れは、とても頑固なので一般ユーザーが高圧洗浄機を使った程度では落とせません。ユニックス社のドレン対策モデルは、排気流を壁面に沿うことなく斜め前方に排気するドラフト対策に加えて、換気フードから垂れる水を壁面から離れたところに流し出すよう水切り板を設けました。
品番 | 呼び径(φ) |
BSW100SCR3M | 100 |
BSW150SCR3M | 150 |
BSW200SCR3M | 200 |
※標準網は3メッシュですが、5,10メッシュに変更可能です。お問い合わせください。
白い内装の場合は、屋内用にもドラフト対策が必要
屋内用給気レジスターでも、外気の汚れが影響し壁面や天井が汚れる場合があります。そんな現場には屋内用レジスターを風向きコントローラーが付いたドラフト対策品に取り換えましょう。
ドラフトを斜め前方に排気する「PRP AWSFHシリーズ」
品番 | 呼び径(φ) |
PRP100AWSFH | 100 |
PRP150AWSFH | 150 |
ドラフトを斜め前方に放出する構造
フェイス裏面の形状と乱流防止板により、壁面に沿うことなく斜め前方に放出します。
風向きコントローラーで給気方向が調整できる
壁や天井など気流を押さえたい面を「風向きコントローラー」で調整する事により、任意の給気方向をふさぐ事ができます。
最近問題の給気口内部も結露対策可能
高気密高断熱住宅では、冬季に限らず夏季でも給気口内で結露が発生することがあります。PRPシリーズでは給気口内部で発生した結露水を止水パッキンと止水板によりレジスター内で一旦溜める構造となっていますので、給気口周辺の木が水分を吸う恐れが無くシロアリ対策に有効です。もちろん高気密が維持できるよう、給気口閉鎖時には気密パッキンが高い気密性を保ち強風時などの外気の漏れを抑えます。
フィルター交換も容易
付属のフィルターは粗塵・花粉対策用の不織布フィルターです。水洗い可能ですが、水洗い3~5回を目安に交換してください。
品番 | 呼び径(φ) |
PRP100-F | 100 |
PRP150-F | 150 |
まとめ
密閉度が高くなった住宅は風通しが悪いため、計画的な換気を取り入れる必要があり換気フードの設置数が増えています。住宅の呼吸に必要な換気フード周辺の外壁は、雨だれ(ドレン)と排気流(ドラフト)によって汚れています。しかし、「屋外用をドラフト対策 丸型フラットカバー(網付)水切り板付」に、屋内用を風向きコントローラーが付いたドラフト対策品に取り換えれば、換気フード周辺の外壁汚れを低減することができます。
室橋尚哉
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