「チャージングホースがつかない!」を未然に防ぐ「アダプタ」2アイテム

エアコン取付時に必要な真空引きや冷えにくいなどの解決策の一つとして、フロンガスの充填があります。本稿では、充填作業に欠かせない真空ポンプとフロンガスの回転ボンベやNRC容器に、チャージホースを接続する際に無いと困ってしまう2つのアダプタをご紹介いたします。

※この記事は2019年9月17日に公開した記事ですが、校正し直し2021年4月16日に再公開しました。

連成計

冷媒工具のフレア接続口径は2種類に集約

ルームエアコンやパッケージエアコンに用いられている新冷媒R410AとR32は、旧冷媒R22に比べ圧力が約1.6倍と高い為、接続口径はR22が1/4″フレアから5/16″フレアに変更されました。よって、真空ポンプチャージホースをはじめとする冷媒工具の接続口径は5/16″フレアと1/4″フレアの2種類に集約されました。

*R407CおよびR404Aも1/4″フレアですが、エアコンへの採用率は低下しているため本稿では除いています。

実は必要になる変換アダプタ2種類

前項で冷媒工具の接続口径は5/16フレアと1/4フレアの2種類しかないと申し上げました。しかし、「回転ボンベ容器を使っている施工業者様と、手持ちの旧冷媒の真空ポンプがまだ使える施工業者様は、フロンガス種に合わせた「ボンベアダプタ」、または「真空ポンプねじ変換アダプタ」を用いなければなりません。

回転ボンベ容器を使っていれば必須!「ボンベアダプタ」

直接チャージホースが接続できるNRC容器をご利用の施工業者様には関係ありませんが、回転ボンベ容器をお使いの施工業者様であれば必須なのが「ボンベアダプタ」です。

なぜなら、回転ボンベ容器の接続口が、ウィットねじ(W26-14)が切られているからです。よって、フロンガス種に合わせた「ボンベアダプタ」を用いて、5/16″フレアまたは1/4″のオスねじフレアに変換してください。

「ボンベアダプタ【R410A・R32用】(品番:TA165AF)」は、1個から当日出荷です。

回転ボンベとチャージホースを接続する際には、フロンガス種によって接続口径が異なる為、口径サイズを確認の上「ボンベアダプタ」を選定し接続する必要があります。なお、主流の冷媒であるR32とR410Aの回転ボンベ容器を使用する際には、5/16″オスフレアのボンベアダプタTA165AFが必要です。

品 番 ボンベ口径 接続口径 適合冷媒
TA165AF W26-14 5/16″フレア R410A/R32
TA165F 1/4″フレア R407C/R404A
TA165 R12/R22

真空ポンプ吸入ポート用の「変換アダプタ」

「真空ポンプネジ変換アダプタ(品番:TA159P-4)」は、1個から当日出荷です。

R12やR22の旧冷媒用真空ポンプを新冷媒に、もしくはその逆の場合にも、「真空ポンプねじ変換アダプタ」が必要になります。お手持ちの真空ポンプの吸入ポートとチャージホースの接続口径サイズをご確認の上、適合する真空ポンプねじ変換アダプタを使用して接続してください。なお、現行の真空ポンプの吸入ポート径は5/16″オスフレアになっており、多くの場合は真空ポンプにTA159P-4同等品が付属されています。

※オイルバックを防止する「真空ポンプアダプタ(品番:TA159PA)」が必要な方は、メールでその旨をおっしゃってください。

品 番 サイズ
TA159P-1 5/16″フレアオス×1/4″フレアメス
TA159P-4 1/4″フレアオス×5/16″フレアメス

まとめ

冷媒工具のねじは、新冷媒の5/16″フレアと旧冷媒の1/4″フレアの2つに集約されました。しかし、回転ボンベ容器に限りウィットねじがきられているため、必ず「ボンベアダプタ」を用いてフロンガス種に適合したフレアオスに変換してからチャージホースを接続しなければなりません。
また、真空ポンプとチャージホースを接続する際も「真空ポンプねじ変換アダプタ」が必要になる場合があります。手持ちの真空ポンプの吸入ポートとチャージングホース接続口径を確認のうえ、商品の選定してください。

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