安心して活線作業ができる絶縁ビットをご紹介します。

配電盤の工事には『絶縁ビット』を使って安全な活線作業をしましょう

活線作業の問題点として切っても切り離せないのが短絡(ショート)の危険性です。1度でも経験したことがある方はもちろん、経験のない方でもその危険性はご存知かと思われます。中には数千円の工具を台無しにしてしまったといった声もありますので慎重になりすぎるくらいがちょうどよい作業とも言えます。そこで本稿では、活線作業の中でもネジ締めの安全性にフォーカスしたANEX社の『絶縁ビット』をご紹介します。

通電しないビットで安心の活線作業

電気工事をする際にはブレーカを落として停電状態で作業をするのが基本ですが、ユーザーが在宅中であったり店舗が営業中など、やむを得ず活線状態で作業をしなくてはならない場面もあります。特に配電盤の工事をする場合には大本のブレーカを落とす必要があるため活線作業を余儀なくされることもあります。そこでおすすめしたいのが、活線作業の安全性を高めるANEX社の『絶縁ビット(商品コード:AZM-2100)』です。

絶縁ビットならいつも使っている電動工具をそのまま使用できる

『絶縁ビット』は対辺6.35mmの六角軸仕様で、図のように13mm溝と9mm溝を有しているため差し替えハンドル電動ドライバーに装着可能です。いつも使っている電動工具をそのまま使用できるので作業効率も大幅に上昇することが見込めます。ただし、あまり大きなトルクがかからないように電動ドライバーは7.2V以下が推奨されています。

絶縁ビットの写真

絶縁ビットは17時までご注文で1本から当日出荷しています。

商品コード 刃先 全長
AZM-2100 ⊕2 100mm 対辺6.35mm六角軸

 

耐電圧は1000V

『絶縁ビット』は図1のように中央部分がセパレート構造のため電気が流れにくくなっています。絶縁部には1mmの厚みで約30,000Vの電圧にも耐える物性を持つポリカーボネート樹脂を採用し、徹底的に絶縁性を高めています。『絶縁ビット』先端よりも高い強度で設計はされていますが、万が一樹脂のどこかにヒビなどが見られたら思わぬ電気の通り道になってしまっている恐れがあるのですぐに使用をやめてください。

中央がセパレート構造のため絶縁性が高い

図1 絶縁ビット中央部はセパレート構造のため電気が遮断されます。10000Vの絶縁耐電圧試験済で耐電圧は1000Vです。

スリム設計で狭い場所のネジにも届く

ビットの金属部分が露出していると感電だけでなくショートの恐れもあります。絶縁ドライバーにも共通したことですが、活線作業を前提とした工具には金属部分が露出しないように樹脂製の軸カバーが付いています。絶縁性能を高めるためにはその樹脂を厚くする必要があるため、狭い場所には入らないといった課題もありました。『絶縁ビット』は樹脂の薄さにこだわりφ5.5という細さを実現したことでネジの入口が狭い端子台にもスッと入り込みます。先端はマグネットになっているためネジの落下も防げます。

軸カバーが付いていてもスリム設計です。

図2 本稿でご紹介しているAZM-2100は全長100mmなので軸カバーはφ5.5mmです。

まとめ

本稿では活線作業も安心なANEX社の『絶縁ビット』をご紹介しました。クライアントの希望などでやむを得ず活線状態の作業をしなければならない際に持っておくと安心な1本です。ただし、長く使っていると絶縁性能が落ちることもあるため、これを使用していれば絶対に安全ということではありません。活線の切断や接続なども同時に行うことも想定されるので、絶縁手袋や保護ゴーグルを装着して安全第一の作業を忘れないでください。

※本記事、本商品は活線作業を推奨するものではございません。可能な限り停電状態での作業をするようにしてください。

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寺島 佳希

業務部所属。皆様の施工のお役に立てるような部材をご紹介します。
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