スイッチやコンセントをがっちり固定する鉄製の『日本間ボックス』
壁を貼る前なら間柱にガッチリ固定がおすすめ
スイッチ・コンセントははさみ金具などで壁にはさむだけで固定はできますが、コンセントの抜き差しやスイッチのオンオフが頻繁だとはさみ金具がずれて見栄えが悪くなる恐れがあります。はさみ金具などは壁を貼った後に増設する際の手段として、壁を貼る前には間柱にガッチリとビス固定することをおすすめします。
軽量鉄骨には鉄製のボックスが使われることが多い
木造の一般住宅の中空壁にスイッチ・コンセントを設置する際にスライドボックスなど、樹脂製のボックスを使用するケースが増えてきています。しかしハウスメーカーからの指定であったり、大型の施設など軽量鉄骨が使用されている現場では消防法の絡みなどもあり鉄製のアウトレットボックスなどを使用することも少なくありません。
塗代カバーが不要だから面を合わせやすい
鉄製のアウトレットボックスを使用してスイッチ・コンセントを取り付ける際には、合わせて塗代カバー(スイッチカバー)を使用します。アウトレットボックスはジョイントボックスとしても使用できるなど汎用性が高くメリットもありますが、アウトレットボックスの面位置よりも塗代カバーが飛び出るため、ボックスの建て込み時には面位置を計算しながらの調整が必要です。一方、電成興業社の日本間ボックスはその名の通りスイッチボックスですので、スイッチ・コンセントをそのまま取り付けられるように83.5mmピッチでビス穴があいています。つまり、日本間ボックスの面を間柱の面位置に合わせるだけで済むため面倒な計算が不要なのがポイントです。
電成興業社の日本間ボックス
ベストパーツオンラインではスイッチ・コンセント1個用と2個用のモデルをラインナップしています。ノックアウト径はG16(21.5mm)のためPF管16サイズ用のコネクタを取り付け可能です。間柱への固定用ビスは付属しておりませんので、タッピングなど間柱にあったビスで固定するようにしてください。
品番 | 仕様 | 材質 | ノックアウト径 |
SB1SB-N | 1個用 | 鉄/電着塗装 | G16(21.5mm) |
SB2SB | 2個用 |
スイッチ・コンセントを間柱にピッタリくっつけられない場合には
スイッチ・コンセントを間柱の近くに設置できなかったり、そういった設計に当たることもあります。そのような現場では調節固定バーで日本間ボックスの取り付け位置を調整できます。
間柱から離れた場所に設置できる調節固定バー
ベストパーツオンラインでは未来工業社の調節固定バーを2サイズラインナップしています。取り付け位置を調整できるだけでなく、2個を組み合わせて使用可能だったりと自由度が高いため、設計通りの場所への設置が容易になります。詳しくは調節固定バーの記事でご紹介しております。
品番 | 幅 | 長さ | 厚み |
KGP-130 | 55mm | 150mm | 30mm |
KGP-188 | 55mm | 188mm |
調節固定バー組み合わせ時の注意点
一見便利そうな調節固定バーですが、電成興業社の日本間ボックスに使用する場合には2点注意点があります。
まず、日本間ボックス1個用(品番:SB1SB-N)に使用する場合、穴あけが必要になる点です。調節固定バーに取り付けるにはボックス背面に水平にビス穴があいていなければなりません。日本間ボックス2個用にはボックス中央に水平に穴があいているのに対し、1個用には水平に穴があいていないため、組み合わせるにはφ4mmの鉄工ドリルなどで水平に穴をあける必要があります。
もう1点気を付けなければならないのは、日本間ボックスの面位置が調節固定バーよりも3~4mm程度飛び出してしまう点です。軽量鉄骨に調節固定バーを取り付ける際には日本間ボックスの飛び出し量を考慮して取り付けてください。
数が多ければお得!?現場が決まったら活用したい数量連動価格
ベストパーツオンラインでは日本間ボックスと調節固定バーをそれぞれ1個から当日出荷できる体制を整えております。しかし日本間ボックスはハウスメーカーの指定であったり施設に使用することもあるため複数必要な場合が多いかと思われます。少しでも安く済ませたいという施工業者様のお力になれるよう、以下のように数量連動価格を導入しております。現場が決まった際には有効に活用してみてください。
品番 | 中ロット | 大ロット | ||
数量 | 割引率 | 数量 | 割引率 | |
SB1SB-N | 20個 | 約5% | 50個 | 約10% |
SB2SB | 20個 | 約5% | 55個 | 約10% |
KGP-130 | 10個 | 約5% | 50個 | 約20% |
KGP-188 | 10個 | 約5% | 50個 | 約20% |
まとめ
本稿では間柱にガッチリ固定できる電成興業社の鉄製日本間ボックスと、その固定に便利な未来工業社の調節固定バーをご紹介しました。アウトレットボックスを使用するよりも手間が減り、調節固定バーを使用すればボックスの建て込みの自由度も増すので施工時間も短縮できます。さらに、最大約20%安くなる数量連動価格を導入しておりますので、現場が決まった際にはぜひご検討ください。
寺島 佳希
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