脱着自在!繰り返し使えてコスパに優る樹脂管用テストプラグ

給湯器や温水暖房用熱源機などを設置したあとに必ず必要になる作業が「漏水検査」。その作業に必要なのが、管の端末を止水する用途で使用する「テストプラグ」です。本稿では、安全性が高く繰り返し使用が可能で、金属製のテストプラグより安価なオンダ製作所の樹脂管用テストプラグをご紹介します。

架橋ポリエチレン管やポリブデン管の水密試験に最適

現在、集合、戸建に関わらず新規の給水給湯・追い焚き・温水暖房の配管で最も使われているのが、架橋ポリエチレン管やポリブデン管などの樹脂管です。「樹脂製テストプラグ」は、その樹脂管にターゲットを絞って開発されました。特に集合物件では沢山の数量が必要になるため、利便性が高く安価なこのテストプラグは非常に重宝するといった声も頂戴しています。

ダブルロックジョイント譲りの高い安全性を実現

システム内に圧力を掛けることで漏水の有無を確認する「漏水検査」。圧力を掛けるということはテストプラグにもそれ相応のストレスが掛かります。よって接続部の信頼性が高いものを選ぶ必要がありますが、この樹脂製テストプラグはダブルロックジョイントでおなじみのオンダ製作所製。外径シール構造のノウハウは業界随一ですので、安心してご使用いただく事ができます。

カラーリングの操作のみでカンタンに脱着が可能

樹脂製テストプラグは、オレンジ色の「カラーリング」を操作することでカンタンに接続と取り外しができます。もちろん、他のテストプラグ同様繰り返しの使用が可能です。

湯水同時や循環回路はフレキでループを組むことで検査ができる

G1/2ねじ部に袋ナットのステンフレキを接続することで、湯水同時検査や循環配管の検査も容易に行えます。

追い焚きや温水暖房などの循環回路、または湯水同時での漏水検査には、専用のヘッダーなどを使う必要がありました。この樹脂製テストプラグは端末部が平行ねじ(G1/2)なので、付属の樹脂製キャップと組み合わせるのはもちろんの事、ステンレスフレキシブル管でループを組むことができます。それにより湯水同時の漏水検査や循環回路の場合でも、簡単に検査をすることが可能です。

追い焚き配管や温水暖房の水密試験に便利な10Aサイズの設定がある

樹脂製テストプラグは、キャップ色をブルーとピンクの2色でご用意しております。

図1 樹脂製テストプラグキャップセット 寸法図

品番 ねじ 樹脂管 キャップ色 φD
TP71310PBSET G1/2 10A ブルー 30
TP71310PPSET G1/2 10A ピンク 30
TP71313PBSET G1/2 13A ブルー 34
TP71313PPSET G1/2 13A ピンク 34

漏水検査に使用するテストプラグは、メーカー各社とも給水給湯配管で使用する13A以上が多くラインナップされています。一方で、追い焚きや温水暖房で使用する「10A」のサイズの選択肢は限られていました。10Aのサイズ設定がある「樹脂製テストプラグ」なら、追い焚きや温水暖房などの循環回路にも使用可能です。特に現在のマンションは床暖房が採用になるケースが多いため、これを活用することで検査に掛かる時間やコストを圧縮することができます。

空気圧検査には使用できない

現場から「水圧試験は面倒なので空圧で漏れ検査したい」とのご要望を頂きますが、一般的なテストプラグの殆どが空圧試験に対応しておりません。空圧で使用すると、高い圧力に耐えられずテストプラグが飛ぶ、もしくはテストプラグが破損し事故につながる恐れがあります。この樹脂製テストプラグも同様ですので、必ず水圧試験で使用してください。

仕様上の注意点

使用上の注意点は、常温(5~35℃)かつ1.75MPa以下の圧力で使用することと、検査後に樹脂管を挿入した先端から50㎜以上切断することです。管に傷がついた状態で継手と接続すると漏水のリスクがぐんと高まりますので、検査後は忘れずにカットしましょう。

まとめ

給水給湯や追い焚き、温水暖房の配管後に必ず必要な作業である「漏水検査」。オンダ製作所の「樹脂製テストプラグ」は、ダブルロックジョイントで培った外径シール技術を活用した安全性の高いロック機構と、樹脂の特性である軽量・ローコスト、さらにはカラーリングを回転させるだけで脱着が可能な優れた作業性が特徴の水圧検査用部材です。追い焚きや温水暖房などの循環配管でも使いやすい構造とサイズ設定で、マンションなどの漏水検査では特に有効ですので、短時間で効率よく漏水検査をしたい方には特にオススメです。

ベストパーツオンラインショップ

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.

佐々木 克仁

2001年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。2002年より営業職。分類は給水給湯を担当。1976年生まれ。
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP
LINE it!
MAIN MENU SUB MENU