マンションの出窓の下にピッタリ収まる、高さわずか40mmの「プラロック」
許容面荷重は従来製品と同じ140kgfを保ちつつ、高さを大幅に抑えたモデルです!
樹脂製のエアコン設置台は同じように見えても、耐荷重や耐震性には大きな差があり、そもそも耐荷重計算をしていない製品も市場に流通しているのが実情です。因幡電工の「プラロック」シリーズは、そのような不安を解消し、必要性能を満たした設計で安全性に配慮しています。特に、本記事で注目する「プラロック(品番:PR-151)」は、許容面荷重140kgfという従来品「プラロック(品番:PR-351N)」と同等の強度を保ちつつも、高さを55mm抑えた40mmというローフォルムを実現しました。耐震強度は設置する機器の重心位置に依存しますが、因幡電工の試算では約45%の低減を可能にしています。
出窓の下の限られたスペースへの適合性
図1:共用廊下の室外機設置例多くのマンションでは、共用廊下やバルコニーに設置された出窓の下のスペースに室外機を収める必要があります。図1では、省エネ性能には特化していない通常のエアコンの室外機が設置されていますが、このようなスペースでも「プラロック(品番:PR-151)」なら、従来品に比べて55mmも高さを低く抑えることが可能です。これにより、省エネエアコンの大型の室外機であっても、スペースにうまく収めることができるでしょう。
バルコニーのスペースも有効活用し、コスト削減が可能
バルコニーでは、高さが低いほうが好ましいですが、必須条件ではありません。それでも「プラロック(品番:PR-151)」を使用すれば、「プラロック(品番:PR-351N)」に比べて約30%ものコストダウンが期待できます。
室外機の安定性強化と転倒防止
地震による室外機の転倒やズレはリスクです。転倒を防ぐためには室外機と壁面の間を固定することが重要ですが、それと同時にベースがズレることで冷媒用銅管に負荷がかかるのを避けなければなりません。「プラロック(品番:PR-151)」は、別売りの「プラロック押さえ金具(品番:PR-P2)」と組み合わせることで、床面へ固定し、室外機の安定性を高めます。これにより、冷媒用銅管への不必要なストレスを最小限に抑え、長期的な保守性を確保することが可能になります。分譲マンションにおいては、こうした固定方法が設備の耐久性を向上させ、地震時のリスクを軽減します。
製品ラインナップ
高さが40mmのローフォルム設置台「プラロック(品番:PR-151)」
品番 | 許容面荷重 | L | W1 | W2 | H | 入数 |
PR-151 | 140kgf | 360 | 86 | 80 | 40 | 20 |
プラロック押さえ金具(品番:PR-P2)
品番 | ビス穴径 |
PR-P2 | φ10.5 |
まとめ
集合住宅でエアコンの室外機を設置する際には、出窓の下が一般的な選択ですが、高機能エアコンの大型の室外機は収まりきらないことが多いです。そんな時に「プラロック(品番:PR-151)」が役立ちます。許容面荷重は140kgfと従来品と変わらず、より低い設置が可能です。分譲マンションでは、さらに「プラロック押さえ金具(品番:PR-P2)」や接着剤で躯体に関連付けることを推奨します。
※この記事は2022年6月24日に公開された記事ですが、校正しなおし2023年11月8日に再公開しました。
佐々木瞭
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