耐火プラグネオテープの優れた適応性と最新の仕様変更

防火区画貫通処理材の選択は、建物の安全性に直結する重要なポイントです。その中でも、特に注目すべき製品が因幡電工の「耐火プラグネオテープ(品番:IRG-T)」です。この記事ではその優れた点を深掘りします。

※2022年6月21日に公開した記事を、製品の仕様変更を反映して2023年8月24日に再公開しました。

多様な管種への対応とフレキシビリティ

多くの防火区画貫通処理材は特定の管種やサイズに限定されがちですが、この「耐火プラグネオテープ(品番:IRG-T)」は架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、金属強化ポリエチレン管、2層ポリエチレン管、PE管、塩ビ管、銅管、ケーブルなど、多様な管種に対応しています。その上、商品自体が2メートルの長さのテープ形状をしており、配管サイズに応じて自由にカットして使用することができます。これにより、給排水、冷温水配管、追い焚き配管などのさまざまな配管に、この一つで幅広く対応することが可能となり、作業の適応性と効率が格段にアップします。

耐火プラグネオテープの特性と施工のメリットについて

耐火プラグネオテープ(品番:IRG-T)」は、防火テープというカテゴリーの防火貫通処理材・防火封止材に分類されます。このテープは防火区画を貫通する配管やケーブルに巻き付けて使用し、熱にさらされると膨張する特性を持つことから、貫通部をしっかりとシールする役目を果たします。

その特性として、従来の防火パテと比べると施工性に優れるという大きなメリットがあります。しかし、他の同カテゴリーの製品、例えばフィブロックとの比較では、施工上の大きな差別化ポイントは乏しいかもしれません。一方で、「耐火プラグネオテープ」の強みは、床と壁共用、さまざまな管種の共用、CD管とPF管の共用、さらに保温材10mm厚と20mm厚の共用など、一つの製品で多くのシチュエーションに適応できるという点が挙げられます。

ブリヂストン社製「エコるーぷ」と唯一の評定取得防火部材

現場での注目製品として、ブリヂストン社の「 エコるーぷ」というフッ素ホースが挙げられます。このホースは最高使用温度100℃にも耐えるだけでなく、10年保証がついており、これがエコキュートを導入する集合住宅の現場での採用を後押ししています。さらに、エコるーぷを防火区画貫通部に使用する際、消防評定を取得した唯一の防火区貫通部材が「耐火プラグネオテープ(品番:IRG-T」であるという点も大変注目すべき情報です。

エコキュート用連絡配管として集合物件での採用が増えている「ブリヂストン エコるーぷ」にも安心して使用可能です。

※ブリヂストン エコるーぷカタログより引用

長さ2メートルの「IRG-T」ならムダなく使える

耐火プラグネオテープのラインナップには、本稿でオススメしている2メートル仕様以外に、カット済みの商品も選べます。しかし、現場によって異なる貫通部に使用する部材ですから、自由度の高い長さ2メートルのタイプがオススメです。それぞれの管外径に合わせてカットして無駄なく使用できるため、結果的にコスパもアップします。

耐火プラグネオテープ(品番:IRG-T)

「耐火プラグネオテープ(品番:IRG-T)」ベストパーツオンラインなら1巻から当日出荷可能です!

品番 L 単位
IRG-T 2,000㎜ 1巻

2023年7月に仕様変更を実施

2023年7月から、製品の耐火材の幅が50㎜から60㎜へと拡張されました。これにより、区画面からの飛び出しの調整シロを10㎜の範囲で行うことができるようになりました。その結果、区画面を指定の範囲内で収めることが容易となり、施工確認の手間を省き、作業効率が向上しました。

幅を10㎜延長することでより扱いやすくなりました!自然切替のため現行品が無くなり次第の切替となります。

まとめ

建物の安全性と密接に関連する防火区画貫通処理材の中で、「耐火プラグネオテープ(品番:IRG-T)」が注目されています。このテープは多様な管種に適応し、熱にさらされると膨張して貫通部を確実にシールします。ブリヂストンの「エコるーぷ」を使用する際の唯一の消防評定取得製品であり、2023年7月には製品の幅が60㎜に拡大され、作業効率が向上しました。

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佐々木 克仁

2001年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。2002年より営業職。分類は給水給湯を担当。1976年生まれ。
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