1本で様々なサイズの穴あけができるスパイラルステップドリル
2022.03.02
変化が速い先端工具の世界。例えば今でも、「既存の穴を少し拡げたい場合や複数のサイズの穴を開けたいといった現場では、目的別のドリルを用意する必要がある」と思っている方が多いと感じます。本稿では、穴の拡径や複数のサイズの穴あけが、たった1本でできるスパイラルステップドリルをご紹介いたします。
穴あけ以外にも様々な用途で使用できる
スパイラルステップドリル(タケノコドリル)は、1本で様々なサイズの穴あけができるうえに、穴の拡大や皿もみ、そしてバリ取りとしても使用することができます。穴の拡径目的で使用されることが多いですが、サイズ違いのビスや皿ビスの下穴として使用されるケースもあります。バリが出にくいドリルも販売されていますが、スパイラルステップドリルならバリ取り作業もできると喜ばれています。
最大13本のドリルを1本に集約
複数のサイズの穴あけを行う必要がある現場では、都度ドリルの取り替えが必要です。普段何気なく取り替えていても、1本で対応ができるようになれば取り替える手間を省き、連続的な作業が可能となります。特に、SSD-3は4~30mmの13サイズに対応することができるので、最も人気のある商品です。
品番 | サイズ |
SSD-1 | 3・4・5・6・7・8・9・10・11・12mm |
SSD-2 | 4・6・8・10・12・14・16・18・20・22mm |
SSD-3 | 4・6・8・10・12・14・16・18・20・22・24・27・30mm |
螺旋形状によって耐久性と切れ味が向上
ストレートタイプのステップドリルは、前面と後面の刃で切削するのでより早く穴あけをしようとすると回転数を上げなければいけません。しかし、インパクトドライバーなどで回転数を上げて連続的に作業してしまうと、負荷がかかり軸折れや刃先の破損の可能性がありました。一方でスパイラルステップドリルは、刃が螺旋状になっているので360°どこからでも切削することができるようになり、穴あけスピードが格段にアップします。鉄板やアルミ板などの金属板に特化しているので耐熱性に優れ、刃の寿命が長持ちします。
まとめ
スパイラルステップドリルは最大13サイズのドリルを1本で穴あけ作業を行うことができるので、複数のドリルを持ち歩いたり、都度取り替える手間を省くことができます。また、バリ取りなど通常のドリルでは行えない作業まで行うことができるのでオススメの商品です。
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永井達也
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